韓国の京畿道城南市盆唐に住む68歳の女が、自宅マンションの13階から猫を投げ捨て、財物損壊容疑で在宅起訴された。この女が猫を投げ落とした理由は「自分が育てた花を猫が駄目にしたから」だった。

盆唐警察署によると、9月13日午前6時ごろ、女が自宅の前に置いてあった植木鉢が倒れているのを発見。そこに猫がいたことから、女はその猫をマンションの外に投げ捨てたという。この猫は、女の1階上に住む夫婦が飼っていたペルシャ猫だった。

猫の飼い主によると、同日タバコを吸いにマンションの通路に出たところ、猫も一緒に外に出てしまったという。飼い主はその後、マンション横の花壇で哀れな姿となった猫を発見。うわさなどを伝って調べていった結果、犯人が68歳の女であることが判明した。

さらに衝撃的なのは、女は警察の調べに「動物を1匹投げたことで何の罪になるのか?」などと逆ギレしているそうで、現在、韓国ネチズンから激しい怒りを買っている。猫の飼い主はその日の夜、インターネットの掲示板に猫が近所の女によって殺されたという内容の文章を投稿。16日には、動物愛実践協会が事件の一部始終を掲示板に掲載し、一気に事件の内容が広がった。盆唐警察署のサイトには、厳重処罰を求める書き込みが200件以上あったという。

現在、複数の韓国メディアが報じており、様々なコメントが集まっている。
「タコ、豚、牛、鶏、イワシ、イカ…植木鉢を駄目にしないでも犠牲になる動物もいるのに。こんな事件に警察を動員する費用を誰が出すんだ?」
「共有スペースの使い方、ペットの飼育管理、他人を配慮する心がないから、こんな事件が起きるんだ。」

また、女に対し怒りのコメントのほか、ペットの管理不足を指摘する意見も多く寄せられていた。
「すべての生命に同等の権利があると言うなら、おばあさんの植物にも権利を認めるべき」
「猫をほったらかしにしていた飼い主の管理不足」
「植物愛実践協会はできないのか?」

韓国では6月にも20代女が近隣の飼猫を足で踏みつけ、殴り、建物の外に投げ出した虐待事件が起きたばかりだった。今後、動物虐待に関してだけではなく、共同住宅のペット管理についても、論議を呼びそうだ。

参照:「花を駄目にした猫を13階から投げ落とす」 - 聯合ニュース
参照:逆ギレおばさん「動物一匹投げて何の罪になる」ネチズン非難 - ニュースエン

(文:林由美)

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