チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でインテルと対戦することが決まったCSKAモスクワ。昨年9月まで同チームを率いたジーコ監督は、「唯一の新顔が本田圭佑だ。ほかの選手たちはすべて私と一緒だった。だから、彼らがベスト8にたどり着いたのも驚いていないよ」と語った。

――インテルのファンはすでにベスト4に進出したと感じています。
「いや、CSKAは本物のチームだよ。彼らを過小評価してはいけない」

――それが最大の危険と?
「(ジョゼ・)モウリーニョは経験豊富な指揮官で、私は彼がCSKAを見下すことはないと確信している」

――突破の可能性は?
「インテルが60%、CSKAが40%というところだね。インテルが有利だけど、楽はできないだろう」

――インテルにとってのリスクは?
「何よりも、CSKAは肉体的にとても調子が良い。リーグ戦が開幕したばかりだからだ。それと、アウェーで非常に危険だね。常に1ゴールは決めている。インテルもサン・シーロで失点しないように気をつけなければならない」

――セカンドレグがホームというのは、CSKAにとってアドバンテージでしょうか?
「本当に有利なのは、人工芝のピッチだよ。ボールがあまりにも速く進むんだ。対戦相手はそれに慣れていない」

――最も危険な選手は?
「本当に才能があるのはアラン・ジャゴエフだ。だが、彼はケガをしていた。もっと恐いのはマルク・ゴンサレスだね。カウンターでとてもスピードのあるストライカーだ。それから、ミロシュ・クラシッチのドリブルと、トマシュ・ネチドのゴール嗅覚だ」

――インテルで違いとなるのは?
「ヴェスレイ・スナイデルのファンタジーと、サミュエル・エトーの国際舞台での経験、ディエゴ・ミリートが自己中心的でないことや、エステバン・カンビアッソの押し上げなどだね。インテルの力が上回っているのは疑いない。ただ、サッカーではそれだけで足りないこともあるんだ。特に、CLとなればね。だからこそ、CSKAが勝ち上がったとしても、私は驚かないよ」