「独島レーサー」の活動は順調?

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竹島(韓国名:独島)の領有権が韓国にあることを世界にアピールするため、2006年韓国の大学生らがバイクにまたがりアメリカ横断するという広報活動があったのはご存知だろうか。ソウル大の学生5人からなる「独島ライダー」は、そのグローバルな活動内容により韓国のマスコミにも度々取り上げられた。

「独島ライダー」は無事活動を終えたのだが、2008年12月にその第2弾となる「独島レーサー」という集団が結成。こちらは現在も活発に活動しているようなので、簡単に紹介してみようと思う。

「独島レーサー」は、ソウル大学の大学生5人と、延世大学の卒業生1人を含む6人で構成されている。「独島ライダー」がバイクだったのに対し、「独島レーサー」はマラソンであるところが違うが、「独島が韓国領であることを世界にアピールする」という目的は一緒だ。マラソンにした理由は、誰でも参加できるため、独島に対する共感を得やすいとしている。さらに、「独島レーサー」は各国でテコンドーなど韓国関連のイベントも開催しているので、韓国という国のアピールも兼ねているようだ。

今のところ1月8日にはボリビアの首都ラパスに、2月13日にはアルゼンチンに到着しており、着々と活動を進行している。ペルーのリマでは大統領官邸の前で韓国の民族音楽や踊りを披露し、スペイン語での解説や独島アピールも欠かさず行い、約200人もの観客を集めたといわれている。このほか、米国のスタンフォード大学、ユタ大学、ボストン大学、カナダのトロント大学で独島セミナーを開き、メキシコやペルーでもさまざまなイベントを展開している。

彼らは今後、「竹島」や「日本海」と表記している海外の出版社を訪ねて、直接修正を求めていく予定で、5月にはヨーロッパ、6月にはアフリカと徐々に世界を回って行くのだそうだ。彼らの活動を報じている韓国の「ニュースチョンジ」は、彼らの活動を「微弱だが『大韓民国の未来を守る青年の力』」としている。

果たして、この「微弱な力」が、世界にどれだけの影響を与えることができるのか疑問である。

参照:「独島レーサー」公式ブログ
参照:「独島は韓国の領土」全世界に広報する「独島レーサー」 - ニュースチョンジ
参照:地球の反対側から「独島を知らせる」 - YTNニュース


(文:林由美)


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