不幸なのは金持ち過ぎるから00
あなたが幸せではないとしたら、その理由は何ですか?

いろんな理由があると思いますが、経済的な理由を挙げる人は少なくないでしょう。

しかしながらオーストリアのとある男性が、「自分が不幸なのは金持ちすぎるから」として、なんと全財産を捨て去ることにしたと言うのです。

不幸なのは金持ち過ぎるから01
お金は自分を幸せにはしてくれないと考えたのは、オーストリアに住むRabederさん47歳。現在資産の大半を売りに出しています。

アルプスの景色が見えるサウナや湖付きの別荘に、17ヘクタールもの土地を含むファームハウス、コレクションであった6つのグライダー、アウディA8…など、まとめて売却するようです。

不幸なのは金持ち過ぎるから02
その他、花瓶から造花まで家具も売り尽くし、そのお金はすべてチャリティに寄付するとのことです。

とにかく何ひとつ残らないようにする予定だそうで、「お金と言うものは生産的でなく、幸せを阻む」と語っています。

そして贅沢なアルプスから去り、小さな丸太造りのログハウスに住み始めると言います。

Rabederさんは長い間、富が増えれば増えるほど幸福につながると考えてきたと言い、貧困な家庭に育った彼は、ひたすら働き、物質的に獲得するよう教育され、その通りやってきました。

ところが自分の中に、どうしても相反する気持ちが芽生えていたようで、心の中の小さな声が「こんな消費や贅沢な暮らしはやめて真の生活をしろ」とささやいてきたと述べています。

自分が欲しても無いことのために、労働奴隷になっているように感じたのです。

そう考えるに至りつつも、何年もこの快適な暮らしから抜け出る勇気は持てなかったと言います。

Rabederさんが決断に至ったきっかけは、妻とハワイに行った3週間のバカンスの時のこと。5ツ星のホテルに泊まり、使えるだけのお金を使いましたが、魂の抜け殻のような空しさを覚えました。

旅行の間、真の人間に会った気がしなかったと言います。全員が役者のようで、業務員は親しみのある役、客は客という重要な役、誰も彼もリアルに感じられなかったのです。

その時に、きっと今決断しないと一生できないなと思ったそうです。

そして全て売却していく過程で自由を感じたと言います。しかしながら自分のすることは自分の心の声に従っていることだから、他の裕福な人にアドバイスすることは無いとも伝えています。

本当の幸せと言うものは人によって違うものでしょうけれど、裕福な暮らしを満喫してきた人のとる選択だけに、何か考えさせられるものがあります。

The Truth Will Set You Free: Millionaire gives away fortune which made him miserable

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