インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がイングランドのメディア(『タイムズ』、『デイリー・メール』)を通じ、チャンピオンズリーグ(CL)で対戦するチェルシーとカルロ・アンチェロッティ監督に力強いメッセージを送っている。26日に47歳の誕生日を迎えた同監督は、次のように語った。

「スーパーな相手と対戦することになるのは分かっている。でも、チェルシーだって我々との試合が簡単じゃないことを分かっているはずだ。今年のインテルは昨年よりも良くなっている。かなり良くなっているんだ。すべての選手の調子が良ければ、我々は多くの戦術的解決策を持てる。でも、何人かの選手がいなくても(ミランとのダービーではサミュエル・エトーやデヤン・スタンコビッチ、クリスティアン・キヴらが欠場)、我々はかなり競争力があるよ」

「今のチームは私の想像に近い、私のチームだ。毎年、それぞれの必要や哲学に応じて物事を変えていくものだが、今の攻撃陣には私が好きな選手たちがいる。ボールをキープすることができるし、ゴールを決めることしか考えないのではなく、プレーすることができる。例えば(ヴェスレイ・)スナイデルのようにね。彼のような選手は去年いなかった。ルシオも同じだ。彼は空中戦でベストのDFだよ。だからこそ、私はこのチームがより大きな成功の可能性を持っていると確信している」

つまり、昨年の大会でマンチェスター・ユナイテッドに簡単に敗れたように、インテルがビビっていると考えていたら、チェルシーは大きな過ちを犯しているというわけだ。

「もちろん、私はチェルシーのことを知っているし、彼らは私のことを知っている。だからこそ、どちらが有利かなんて言えないんだ。私が各選手のことを知っているように、彼らの多くが私のメンタリティーと私の指揮の執り方、そしていかに私がリーダーでいるかを知っているからね」

一方で、モウリーニョ監督はアンチェロッティ監督について、「彼との対戦成績はOKだよ。特別なものじゃない。去年は1対1だった」と、昨季「タイトルゼロ」に終わった同監督を刺激するようなコメントは残さなかった。

今シーズンの目標については、明確にしてあるようだ。

「我々はリーグ戦で優勝しなければいけない。いつだって、ベストのチームがリーグを制すると言われているからね。だが、CLの場合は話が違う。運による要素なども考慮しなければいけないからだ。我々はうまくやりたいと願っているがね」