悲劇が起きて、当然の反応が届いた。8日、トーゴ代表チームのバスが襲撃され、運転手1名が死亡したほか、9名の負傷者が出た事件を受け、キャプテンのFWエマヌエル・アデバヨールは、アフリカ・ネーションズカップに出場しない可能性を示唆している。アデバヨールは英『BBC』に対し、次のように話した。

「チームのキャプテンとして、安全が保証されないのなら、僕らは大会に参加しないということを言っておく。これはサッカーの試合であり、アフリカでもっとも重要な大会の一つだ。しかし、命を差し出す人はいないと思う。チームと話し、自分たちのキャリアや生活、家族にとってもっとも正しい決断を下すよ。そもそも、これはサッカーなんだ。多くの選手たちが出ていきたがっている。彼らは死を目の当たりにして、家族の下へ帰りたがっているんだ」

一方で、プレミアリーグの各クラブも、それぞれの選手たちの安全を望んでいる。FA(イングランドサッカー協会)は、「トーゴ代表チームが襲撃されるという恐ろしい出来事が起き、FAはアフリカ・ネーションズカップに参加している選手たちが所属する各クラブとコンタクトをとっている。事態のあらゆる進展について、随時情報を手にするとともに、各クラブのためにできる限りを尽くすと保証する。FAはFIFAも含め、各関係機関と連絡をとっている」と発表した。

もっとも心配しているクラブの一つが、アデバヨールが所属するマンチェスター・シティだ。同クラブは公式サイト上で、「今後何が起き得るのかということについて、我々はFAとコンタクトをとっている」と発表している。