5日のインテル戦で見事なゴールを奪い、チームを勝利へ導いたユヴェントスMFクラウディオ・マルキージオ。睡眠不足で目をこすり、「テレビでゴールを見直したら、笑っちゃったよ」と語る彼の強さは、そのキャラクターと家族にある。

「昨晩のような夢はなかなか実現しないものだ。ユヴェントスの下部組織で教わったことのおかげさ。決して諦めないということを学んだ。キャラクターの問題だよ。ユヴェントスでは、ほかのチームとは違うように成長できるんだよ」

長男ダヴィデ君の誕生は、彼にとってさらなる刺激になっているそうだ。

「妻と家族は常に支えてくれ、僕の選択を支持してくれた。試合のたびに、父のステーファノへ電話するんだ。僕にとって彼の評価は重要なんだよ。プレーが悪いときでも、はっきりと言ってくれるしね。息子? 家に帰って彼の顔を見ることを思うと、信じられないような力が出るんだ」

マルキージオのゴールにより、セリエAはまたその行方が分からなくなった。そのゴールは偶然に生まれたものだと彼は言う。

「ボールが来て、(ワルテル・)サムエルがスライディングしてきた。シュートを打つスペースがなかったんだ。それでドリブルにトライした。ミスできないことは分かっていたし、幸いにもファーストタッチがパーフェクトだったね。ボールが近くに残ってくれて、正しいタイミングでジュリオ・セーザルが出てくるのが見えた。そしてさらにもう少しの幸運もあって、ループシュートで彼を越すこともできたんだ。ゴールの後、アレッサンドロ・デル・ピエーロに『なんてゴール決めてんだよ』って言われたんだ。すごくうれしいよ」

インテルとの勝ち点差は5ポイントに縮まったが、タイトル争いにはミランも加わっている。

「リーグ戦の行方は分からなくなったけど、僕らはミランにも気をつけなければいけない。とても良いプレーをしているチームだし、ロナウジーニョとマルコ・ボッリエッロを取り戻した。だから、インテルだけじゃないんだ」

「僕らはビッグマッチでなかなかミスをしないけど、スモールチーム相手に刺激を感じられないときがある。コンスタントにならなければいけないんだ。本当のユヴェントスとは、昨日のチームなんだよ。インテル相手の勝利は自信になる。でも、それをバイエルン・ミュンヘン戦(チャンピオンズリーグ)でも見せなければいけない」

そのバイエルン戦は決勝トーナメント進出が懸かった一戦だ。だが、彼は「ドローでも良いけど、僕らは勝つために戦うよ」と言う。それが、ユヴェントスとクラウディオ・マルキージオのキャラクターだからだ。