UEFAのミシェル・プラティニ会長は21日、ローマで行われた記者会見の席で、ファンが人種差別的なチャントをした場合は試合を中断しするよう求めた。

「こうしたことが起きた場合、試合を10分間中断して、スタジアム内にアナウンスするように求めたい。チャントが続くなら試合を止めるべきだ。スタンドで人種差別的行為が行われた場合、必要なのは勇気だ。それがUEFAの使命だ」とプラティニ会長は話した。

1−1で引き分けた土曜日のユヴェントス対インテル戦で、ユヴェントスのファンがインテルのストライカー、マリオ・バロテッリに人種差別的な言葉を浴びせたため、ユヴェントスは同日、1試合を無観客とする処分を受けた。

イタリアサッカーでは人種差別的行為は珍しいことではないが、通常は少額の罰金程度の処分だった。しかし、土曜日の出来事の深刻さを重要視したリーグは、ユヴェントスに重い処分を科すことになった。

プラティニ会長は、「イタリアサッカー連盟にとっては難しい時期だが、責任を果たしている」と話し、今回の処分を評価した。