ライブレポート：二千花「純粋な気持ちで音楽を愛する人達と一緒に“新説アイノウタ”を」

　11月26日、美しくも儚い愛を叫ぶニューシングル「愛情」を発売した二千花。2009年2月18日には続く5作目のシングル「リバーズエッジ」の発売を控え、12月21日には二千花初の主催によるオムニバスライブ「新説アイノウタvol.1」を開催。冬至にも関わらず穏やかな陽気に包まれた東京・青山の月見ル君想フにて、場内を満員の観客が埋め尽くす中、いずれも過去に二千花と共演経験のあるRYTHEM、aluto、榎本くるみの3組が登場した。

　トップバッターは10月1日ににサードアルバム「23」を発売し、1週間前には渋谷C.C.Lemonホールでのワンマンを成功させたRYTHEMが、YUI（ピアノ＆ヴォーカル）とYUKA（ギター＆ヴォーカル）による美しいハーモニーで魅了。続いて11月5日にニューシングル「君の声」を発売したalutoは、藤田大吾（ヴォーカル＆ギター）の歌声と佐藤帆乃佳（ヴァイオリン＆コーラス）の奏でる音色で場内を温めていった。そして11月26日に発売した「冒険彗星」がオリコン初登場10位を記録し、前日に東京・丸ビルで行われたTOKYO FMの公開収録では“2008年を代表するニューカマー”として抜擢され出演した榎本くるみが、まさに彗星のごとく熱量を抱えたエネルギーを放った。

　トリを務めた二千花はサポート・キーボードに皆川真人を伴い、これまでにエンディングを飾ることが多かったデビュー曲「エーデルワイス」からスタート。「Painful」に続いては、「二千花から皆さんに一足早いクリスマスプレゼントを歌おうと思います」と「Jingle Bells」「Silent Night」のカヴァーを披露し、「NOBODY'S OFF THE HOOK」へと続いていった。

　研ぎ澄まされた感性で楽曲の世界観を表現するヴォーカルから一転、無邪気な笑顔を覗かせるMCで宮本一粋（ヴォーカル）は、観客とのキャッチボールの中から「皆さん本当に今日はよくしゃべりますね、優しいですね。たまにお客さんでシーンとなっとる人とかおるので、今日は本当に温かくしてくれて、ありがとうございます。そんな温かい人にもっと温かく、温かさを続けてもって帰って欲しいなと思って、この曲を歌います。」と述べると、流麗なピアノの旋律から“再生”の歌「あたらしい水」と、“アイノウタ”「愛情」を演奏した。

　「こういう華やかな世界？ってすごく腹黒い人がいっぱいいるって聞いて、福岡から上京して4年目になるんですけど、今まで一人も腹黒い人がおらんかったんですよ。やっぱり音楽とかをする人はすごく純粋な人ばっかりなのかなと思って、これからも純粋な気持ちで音楽を愛する人達と一緒に、この“新説アイノウタ”を2回目3回目と続けていきたいなと思いますので、皆さんも常連になって下さい！」と述べると、「最後に全部で歌います、聴いて下さい。」と2009年1月15日より読売テレビ・日本テレビ系全国ネットで放送開始となるドラマ「リセット」（毎週木曜23時58分から放送）の主題歌としてオンエアされる「リバーズエッジ」を月をバックに初披露した。

　アンコールの拍手に呼ばれて戻ってきた二千化は、「想定外のアンコールありがとうございます」と述べると「私が歌に目覚めた曲」ジャクソン・ファイブ「ABC」のカヴァーを温かな手拍子に支えられて演奏。「みんな、ありがとうございました。大好きです！また絶対みんなで会いましょう！バイバイ」と感謝の言葉を残し、ステージを後にした。

　また本日24日より、よしもとアール・アンド・シーのサイトでは「リバーズエッジ」の先行視聴が開始となっている。

・二千花 ニューシングル「愛情」特集
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・二千花 - YOSHIMOTO R and C CO.,LTD.