マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、今冬の移籍マーケットで新戦力を獲得しないと明言した。さらに、レアル・マドリーへの移籍が噂されるMFクリスチアーノ・ロナウドの動向についても、「まったくのナンセンス」と語っている。

 トッテナムのブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフに加え、レンジャーズで右サイドバックを務めるスコットランド代表DFアラン・ハットンの獲得が噂されているマンU。しかしファーガソンは、戦力補強は報道陣が作り上げた単なる噂にすぎないと断言している。

「補強の噂が出るのはいつものことだ。報道陣は我々を使ってゲームを楽しんでいるんだ。まるで補強をするのは当然というようにね。マンチェスター・ユナイテッドほどのクラブにとってはもはや仕方がないことなのだろうがね」

 さらにファーガソンは、クリスチアーノ・ロナウドのレアル移籍についても、「まったくのデマ」とうんざりした表情で語った。

「クリスチアーノの話もいずれ出るだろうとは思っていた。新年を迎える頃には、毎年のようにこの類の噂がつきまとうからね。我々はレアルと交渉したとされているが、そんなのは全くの嘘だ。クリスチアーノについて彼らと話し合ったこともない。非常に性質の悪い噂だが、こんなナンセンスな話に付き合うつもりはない。そもそも、クリスチアーノを欲しがらないクラブなどあるのだろうか? それに、彼がいつかスペインでのプレーしたいと言ったのは事実かもしれないが、だからといってレアルかバルセロナに移籍するとは限らないだろう」

 シーズン中の補強に加え、クリスチアーノ・ロナウドの放出についても全面的に否定したファーガソン。プレミアリーグで首位アーセナルを勝点2差で追う指揮官は、チームの規律に波風を立てかねない噂に敏感になっている様子。報道陣への批判は、老将の巧みなチームマネージメントの一環といったところだろう。