丸山大輔、無念のアクシデント〜〜チルドレンズ・ミラクルネットワーク・クラシック2日目
![丸山大輔=丸山のプレーには、周りの人々が学ぶべきことが多い。(写真/田辺安啓=JJ)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/d/3/da14e3e1be755f492c0cc746e737b197-m.jpg)
賞金ランク146位でこの大会に臨んだ丸山。大会終了後、賞金ランク150位以内にとどまればQスクールは最終ステージから挑戦できるが、150位以下だとセカンドステージから挑まなければならない。最終ランクが150位のラインを越えてしまうかどうかは今大会が終わるまでわからない状況だ。今日の10番での出来事は、ある意味、丸山の来季を大きく変えるほどの意味があったわけだが、それでもホールアウトした丸山はカートに乗ってきた日本人ギャラリーを責める言葉を一切発しなかった。「僕がそのまま打ってしまったのがいけなかったんです。スウィングを(途中で)やめれば良かったんだけど……」。烈火のごとく怒り狂い、日本人ギャラリーにその場で怒声を浴びせたキャディのリック・アドコックスは「彼らは謝りもせず、ただ見ていただけだった。ひどい話だ。だけど、それでもダイスケは決して下を向かず、最後まで胸を張って歩き、しっかりプレーした。ダイスケは本当に強い男だ」。
今季を振り返り、後悔はあるかと丸山に尋ねた。「シーズン前半から半ばにかけて調子が悪すぎましたね」。いろいろなことが起こった1年だった。キックオフは決して悪くなかったが、初夏にかけて実母の死に遭遇。悲しみを乗り越えながらの後半はプレーが遅い選手とばかり同組になり、丸山自身のプレーは決して遅くないのにスロープレーの警告を何度も食らう羽目になった。ツアーきってのスロープレーヤー、ベン・クレーンと同組になった先週は、とうとう警告が10回目に到達し、2万ドルの罰金。そして今週、最後の望みをかけた最終戦でカートに邪魔されるアクシデント。それでもなお、ひたむきにゴルフに取り組む丸山には、セカンドステージからにせよ最終ステージからにせよ、Qスクールを突破して戻ってきてほしい。来季も、丸山大輔には米ツアーで戦ってほしい。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)