NHK、「ガッテン」捏造否定番組を放送
2007年4月9日発売の「週刊現代」(4月21日号)が「NHK『ためしてガッテン』に捏造疑惑」と報じたことに対して、NHKは4月11日に「ためしてガッテン」の放送直後に疑惑を晴らすための短い検証番組を放送した。
「週刊現代」は、06年4月5日放送の「常識大逆転!体脂肪の新改善術」で紹介された被験者データが捏造されたと報じた。番組では、4人の被験者に生活習慣を改善してもらったところ、血中のアディポネクチンという物質が1人は増加、3人は「変化なし」としていた。これについて「週刊現代」は、実際には「減少」していた人もいたとして、データ改ざんがあったと書いた。
NHKの検証番組は、「『ためしてガッテン』に関する週刊誌報道について」と題し、「ためしてガッテン」の小野文惠アナウンサーが「報道のような事実はまったくありませんので、番組をご覧のみなさま、どうぞご安心ください」と話した。小野アナウンサーは表を使って実験データの数値を明らかにしたうえで、「3人は数値が減少していたが、専門家によると『誤差の範囲内』で科学的に増えたとも減ったともいえないという意見をもらった。また測定器の誤差も考慮して『変化なし』とした」と説明した。
NHKは番組のホームページにも「『週刊現代』の記事について」という文章を掲載し、検証番組と同様の説明をしている。