中日新聞の「”匿名”批判」を2ちゃんねらーが批判

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   2007年元旦に毎日新聞が掲載した特集「ネット君臨」がインターネット上で大きな話題を呼んだが、今度は中日新聞が「ネット上に匿名でののしる世界があり、これが問題だ」という内容の社説を紙面に掲載した。毎日、中日ともにカキコミなどの匿名性が「責任をとらない」と見ることで共通しているが、ネット上ではこれを疑問視する声が大半だ。

   07年2月4日の中日新聞に掲載された社説「現実主義の落とし穴」では冒頭、「民主主義の劣化」「仕方なしデモクラシー」から脱却するために、「現実主義を疑うこと」が大事であると主張。教育基本法の改定や防衛庁の「省」昇格について次のように述べる。

「どれも日本という国と日本人の将来を決定的に左右する事柄です。国民的議論がわき起こって当然なのにさして盛り上がりません。抵抗しても無駄という雰囲気が広がり、『駄目なものは駄目』と言い続ける意識が弱まっています」

   そして、次のように続ける。

「民主主義の劣化」はネットのせい?

「他方で、かつてのタブー『愛国心要求』に代わって『愛国心強制に反対』することがタブーになり、公権力が人の心の在り方に踏み込むことが当たり前のようにいわれます。インターネットには、戦後、多くの日本人が築き上げ大切にしてきたものを、責任を取らずにすむ匿名でののしる世界があります」

   戦後の責任ある民主主義を、ネット上では責任を取らない「匿名」というかたちでののしる世界があり、それが「民主主義の劣化」「仕方なしデモクラシー」につながっている、とも読める。
   この社説について、「匿名」で書き込む掲示板2ちゃんねるでもかなりの不評で、07年2月5日夕方時点で4,000を超える批判のカキコミがされた。

「匿名じゃなくHNにしたら満足するのかな? HNにしても次々HNを変えていくだけだと思うが」
「インターネットの悪い部分しか見れてないね。確かに低俗っちゃ低俗な部分もあるが大マスコミが触れない暗部にも触れてはいるんだけどね」
「ちゃんと議論は起こってるだろ安保闘争みたいなバカ騒ぎだけが『国民的議論』だと思うな」