高橋尚子氏

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今月24日、有森裕子氏や高橋尚子氏を育てた陸上競技指導者・小出義雄氏が80歳で亡くなった。
すると27日、TBS「新・情報7daysニュースキャスター」では、前日に収録された高橋氏のコメントが放送された。

小出氏が亡くなる1週間前に最後の見舞いをしていたという高橋氏は、「もう俺はダメだからさ。だからあと1日2日かな」という小出氏からかけられた最後の言葉を紹介。その上で「何度も聞いたフレーズなんですけど、でも今までにない本当に真剣な言葉で、『お前はこれからも頑張って輝いていけな。50過ぎても頑張っていけよ』っていうことを、そっと添えるように伝えて頂きました」と明かした。

また「オリンピックの時も世界記録を出した時も、もちろんその後も、ことあるごとに(小出氏に)手紙を書いていました」という高橋氏は、小出氏が入院した後も手紙を書いては持参して渡していたという。

ある時、高橋氏が看護師に「今日は監督は体調が悪そうなので手紙を渡すだけ渡して私は帰ります」と伝えたところ、看護師からは「本人から渡してあげてください」、「昨日の夜も、置いて帰った手紙を監督が読んでくれっていうので私が読んであげた」と伝えられたという。

だが、小出氏が本当に望んでいたのは高橋氏自身に手紙を読んでもらうことだった。それでも高橋氏は「(小出氏から)『最後に読んでくれ』って言われると本当に最後になりそうな気がして」などと小出氏の前で手紙は読まなかったという。
28日に通夜が、29日に葬儀・告別式が行われる小出氏。同氏の家族から弔辞を頼まれているという高橋氏は「最後のお手紙はちゃんと自分で読みたい」と涙ながらに語った。