学生の窓口編集部

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すべてのスケジュールを終えて、簡単に撮影の振り返りをするつもりが、なぜかガチガチのインタビュー企画になりました。

大川さんが「ヨシダin the sun」を通して、学生芸人というものを冷静に分析してくれたのがとてもおもしろかったので、ぜひみなさんにもお伝えしたいと思っています。

限度を超えていた男 〜ラリー遠田がみた『ほっとけない学生芸人GP2018』

また、実際に「学窓芸人」として活動しているヨシダくんの視点で、来年の王者への期待も語ってくれました。学生お笑い界隈の全人類に読んでほしいです(半分冗談で半分本気です)。

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「ほっとけない就活生のフリー素材集」モデル:ヨシダin the sun

●第一弾
「ヨシダ、フリー素材の心得を学ぶ」
●第二弾
「ほっとけなすぎる撮影現場密着」
●第三弾(本記事)
「大川さんが見る『学生芸人とヨシダin the sun』」

――講習から撮影まで、全ての工程を終えてみていかがですか?


「就活生」という自分に近い題材を選んでもらったので、特別演じることもなく、スムーズに、自分の出せるものを出すだけで成立したのがありがたかったです。

――そのあたりは、大川さんの意図が的中したのでは?


シチュエーション決めから深く関わって撮影するというのは初めてだったので、最初はどうしようか考えたんですが、打ち合わせの段階でヨシダさんのビジュアルを見せてもらったとき、大学生で、芸人さんで、これから就活もするかもしれない方だと聞いて、なるべく無理のないシチュエーションとして「就活生」を設定させていただきました。

――「苦労した就活生」って感じがしたっておっしゃっていましたもんね。現場のヨシダくんはではどうでしたか?


ヨシダさんはなんだかんだ学生芸人として大会に出られたりしているので、カメラの前には立ち慣れていて、変な緊張はしてなかったように思います。もちろん撮影に入ったばかりのときには、緊張していましたけど、この瞬間をどう捉えたらいいのかなっていうのを掴んで、予想よりは遥かに自然にできていました。


そうですね。


そうですねって、自分で言います?(笑)。

――たしかに(笑)。


お笑いの本番はやり直しができなくて、ネタが飛んだら飛びっぱなしなんですけど、写真は大川さんやカメラマンさんのアドバイスがあって、うまいこと調整しながら完成に近づいていけるので、あまり緊張せずやれたかなっていうふうに思いますね。はじめる前は、ガチガチになって全然成立しないのかなって思ってたんですけど。


そんなことないですよ! 僕はできると思ってましたよ。


あー、ありがとうございます!

――ヨシダくん、撮影に自信なかったんですね。


なかったです。全ての物事に自信はないです、正直。

――そうなんですね。大川さんは、普段お仕事されてるときは自信を持てるほうですか?


いや、なんも考えてないですね(笑)。最近はいろんな仕事をいただくようになりましたけど、できるだろうって思われてるから依頼が来てると思うので。はじめは写真の仕事で、気がついたら動画の仕事がきて、演技っぽい仕事もきて……できないと思われてたらそもそも依頼がこないから、普段も緊張せずにこなせていますね。

――本当に普段から全然緊張されないタイプなんですね。


もちろん緊張感は持つようにしますけど、初めての仕事でも「どうしよう」とか不安に思ったりはしないです。


そんな考えができるなんて、すごいですね。


何も考えてないだけなんですよ。考えるのが嫌いなんです(笑)。


いや、何も考えてなかったらフリー素材モデルを自ら始めたりしないと思います(笑)。

――ヨシダさんは今回の撮影で何か学べたポイントはありますか?


緊張してる場面があってもいいし、逆に緩和してるときにうまく効果が発揮される場面もある、というのがわかって良かったです。外で撮影しているときは緊張してても「それが良い」って言われて、室内に移動してのシーンはリラックスして撮影できました。そういうバランス感覚があるといいんだな、と思いました。

――大川さんからみてヨシダくんの成長ポイントはどこでしたか?


最初に比べての「慣れ感」です。はじめは「どうしたらいいんだろう?」っていう部分がもちろんあって、編集さんや僕の顔色をちらちら伺っていたと思うんですけど、途中からは何も言わなくても自分から「こういうのがいいかな」ってポーズを変えたりとか、表情作ったりとかしてくれていました。短時間の中で「慣れ」が出来ていてすごいです。それだけ、学生芸人さんとして場数を踏んでいるんだなって感じました。


わぁ、ありがとうございます!


なかなか大学生で、人前に出て何かをやる機会って、そうそうないじゃないですか。学生芸人としての経験は、何をやるにしても強みなんだなって思いました。そこは自信持っていいと思いますよ。


そうなんですかね。


芸人さんって一番ハートが必要じゃないですか。ミュージシャンとか役者さんとか、人前に出る仕事っていろいろありますけど、「スベる」ってことはないですから。自分がウケると思っていたものがウケず「スベる」って、芸人さんだけですよ。ヨシダさんはそれを乗り越えてるんです。あの静寂は芸人さんにしかわからないと思います。


スベったときのことを思い返すと、嫌になりますね。ほっとけない学生芸人GPのチャンピオンになった後の投票ライブも、めちゃめちゃスベってビリから3番目になったんで……。

――まあM-1チャンピオンでさえ、別の場面ではスベったりすることもありますから。


大丈夫だと信じたいです。

――大川さんからみて、ヨシダくんには今後どのようになっていってほしいですか?


自分で「大会に優勝する」という実績を作って、それに対して大人がいろいろサポートしてくれている状況じゃないですか。今回の企画しかり、これからも「ヨシダくんの会いたい人に会いに行きましょう」とか「ヨシダくんのやりたいこと実現します」って言ってくれていたりとか、これってなかなかないチャンスです。それを最大限生かしてほしいなと思います。


そうですね。学窓芸人としては、残り半年ほどなので生かしたいです。


一般の人でも、有名人に会いに行ったりすることはできると思うんですけど、それを「仕事」としてできるというのは、なかなかないことです。ぜひ爪痕残してほしいなと思いますし、仮にこれからは人前に出ないという選択をしたり、お笑いの活動をやらないことになったとしても、いまの経験を十分に生かして、楽しんでやりたいことをやったほうがいいと思います。


そうですよね。


みんなヨシダさんに超有名な芸人さんになってほしいって思ってるわけじゃないんです。だから、そこは変にプレッシャーとか考えず、やりたいことをやったほうがいいと思いますよ。

――ヨシダくんが今後「学窓芸人」としての活動するときの目標は?


他にもいろいろと学窓芸人として新しいプロジェクトが進むと思うんで、最初は緊張してどうしよう、ってなると思うんですけど、やっぱり「やっていく過程を楽しんでいく」っていうことを忘れないようにしたいなと思います。確実に今日の撮影も、後半になるにつれてだんだん楽しめたので。


たしかに、やってて楽しそうに見えましたもんね。


心に余裕を持ちつつ、「じゃあ、こういうこと言ってみようかな」って考えながらできたので、そういう気持ちでこれからの活動もできたらなと思います!

――今回の監修を踏まえて、大川さん自身の今後の展望はありますか?


やっぱり裏方も楽しいなと思いました! 僕じゃもう「就活生」って年齢的にできないじゃないですか。うらやましいです。だから今回監修という立場で関われたのは、ほんとに楽しかったですね。またやりたいです!


来年のチャンピオンにも、まずはじめの活動としてやってほしいです!


宣材写真としても使えるし、いいですよね!

――そうですね! まずはヨシダくんの素材をみなさんに早くお届けしたいですね。


あとはヨシダさんが、どこで自分の素材が使われているかというのをどれだけ追えるかですね。自ら「使ってほしい」って発信するのも大事です。そこからがスタートですね。


あーめちゃくちゃ悪質に使われてたらどうしよう(笑)。


意外と僕が匿名でするかもしれないですよ、っていうのは冗談ですが(笑)。


まあ、シンプルなイジりとかもあるかもしれないですね。


イジり、おいしいじゃないですか。


そう思うことにします。本当に規約違反のものは、法で立ち向かえばいいんですもんね! あ、最後に「規約は守れよ!」って写真撮っときますか?

――撮影に対する情熱がすごい(笑)。ヨシダさんももう立派なフリー素材モデルですね! お二人ともお疲れさまでした。

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企画監修:大川竜弥(ぱくたそ・@ryumagazine)
モデル:ヨシダin the sun
文:学生の窓口編集部・すい(ほっとけない学生芸人GP運営)
写真:学生の窓口編集部・点P(運営の上司T)&びや