平成最後の〇〇! いやもう平成最後の〇〇だからねぇ〜! 平成最後の〇〇しておくかー!

巷は「平成最後」の大売り出し。

「だからといって、なんでも付ければいいというものではない!」

なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんね〜、はっはっは。あ、どうも俺です。ロックスです。

いろいろありました、平成。

俺はもうすぐふた昔前になっちまう昭和の生まれ。元号を3つまたぐことになりましたよ。まあ「平成最後の」なんて言いたくなる気分もわかりますわな。

ってことで、平成最後も終盤に差しかかった今、平成映画を一本ピックアップしてみよう。

カムバックを果たしたあの人の主演作

ヒット曲「U.S.A.」をひっさげて、2018年末、平成最後の紅白歌合戦に出場するなど、不死鳥のごとく再ブレイクを果たした、ご存知DA PUMPのISSA。

1997年にイケイケのエイベックスからデビューして後、メインストリームを走り、紆余曲折を経ながらもカムバック。まちがいなく、平成を盛り上げ、駆け抜けたアーティストのひとりだろう。

そんな彼が、かつて主演を務めた映画があったことをあなたは知っているだろうか!?

それが『ドリームメーカー』だ!

「なんだこれ、観たことねえ」って人もいるだろう。「そんな映画あったあった!」と思った諸君は、おそらく30代ではないかな。

『ドリームメーカー』が公開された1999年は平成11年だ。

主人公のマサトはDA PUMPのISSA(辺土名一茶)、そしてヒロイン美希は、同じく沖縄発で当時トップアイドルだったSPEEDの上原多香子だ。まさに旬なお二人の共演といったところですな。「ゴー!ゴー!ヘーヴン♪」

本作の前年に公開されたSPEED主演の映画『アンドロメディア』では、DA PUMPが挿入歌の提供もしているというご縁もあったりする。「フィーリングゥ〜ッ♪」

ちなみに、当時中学生だった俺は洋楽一辺倒のロック少年(「邦楽なんてさ〜」って言ってたタイプ)。

が、そんな俺でも知っているDA PUMP、SPEEDをはじめ、2018年に惜しまれつつ引退した安室奈美恵のほか、MAXや知念里奈などなど、あとKiroroとかもね、90年代後半は沖縄勢がJ-POPチャートを席巻していたのだ。あったな〜! 懐かし〜!「ギッミギッミシェイク♪」

『ドリームメーカー』のあらすじはこんな感じだ!

悶々とした日々をおくる高校3年生のマサト(ISSA)はやがて音楽へ傾倒し、レンタルレコード店でアルバイトをはじめる。

しかし、店の目の前に超大型CDレンタル店がオープンし、マサトの店は閉店の危機に追い込まれてしまう。そこでマサトは店の地下室を使って一夜だけのディスコ・イベントを開くことを計画する。

イベントを成功させたマサトだったが、その夜、病魔に蝕まれていた美希(上原多香子)が亡くなってしまう。そしてマサトは……!

というストーリー。多香子死んじゃうんだ!(しれっとネタバレ)

当時10代のあの人も出演している

監督を務めたのは『ぼくらの七日間戦争』や『That's カンニング! 史上最大の作戦?』(安室奈美恵が主演!!)を手がけた菅原浩志。これまたなんとも懐かしい作品たちではないか。

って、ちょっと待ってくれ! 菅原監督は『ドリームメーカー』の前年に実写版『ときめきメモリアル』も手掛けている! うおおおおい「ときメモ」って! マジか! 藤崎詩織……だよな!?

……いま20年ぶりくらいに記憶がフラッシュバックしました。懐かしいいい! うん、俺は今日これだけでなんだか楽しい……。あ、スイマセン、戻ります。

主演を務めたISSAと上原多香子は、本作で第23回日本アカデミー賞新人賞を受賞。上原多香子はその後の女優人生の幕開けといったところだったのでございましょう。

ちなみに、ISSAの妹・あい役を演じたのが当時15歳の平愛梨!

実は彼女、SPEEDがレギュラー出演していたオーディション番組「チャンスの殿堂!」で、ISSAの妹役オーディションにエントリー。8,000人の中から見事グランプリを受賞したことをきっかけに芸能界デビューしたというから驚く。アモーレ!

『ドリームメーカー』のキャストは他にも、柳葉敏郎、高島礼子、袴田吉彦、梅宮辰夫といった顔ぶれ。SPPEDの今井絵理子も出ているぞ。

主題歌かっけえよ「We can't stop the music」

主題歌はこれ! DA PUMPの「We can't stop the music」だ!

デビュー曲「Feelin' Good -It's PARADISE-」や「ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜」などに続いて発表された9枚目のシングル。「if...」の少し前。

拳を突き上げて「鳴り止まないビート いいんだハニー♪」「今に見てな 明日はトップランカー!!」、アツい!

そして「フッフーーーーッ!」ってなるやつだ。「フッフーーーーッ!」ってアゲるやつだよね「フッフーーーーッ!」って。

当時洋楽しか聞いていなかった俺は、カラオケに行っても空気を読まずにディープ・パープルだとかレッド・ツェッペリンだとかを歌っていたが、みんなはSPEEDやDA PUMPを歌って「フッフーーーーッ!」って言ってたものなのだ。懐かしいぜ!

ISSAってすげえな

DA PUMPはその後、幾度かのメンバーチェンジを繰り返すなど、いろいろと紆余曲折を辿ることになるが、この時のISSAは知る由もない。そして2018年、みなさんご存知のあの曲が彼を再ブレイクへと導くことになる。

「U・S・A」だ。

「カーモンベイビーアメリカ♪」ダサいはかっこいい、そんなあざとさもあったギンギンのユーロビート。そして誰でも真似できるような特徴的な振付で大ヒットを記録。紅白歌合戦の再出場を果たしたのだ。

これぞまさに『ドリームメーカー』そのもの。ISSAこそ「ドリームメーカー」だったのだ。すげえよISSA。

麗しの90年代、麗しの平成、いいですね〜

いかがだろうか。『ドリームメーカー』は、90年代のあの頃を思い出す要素が詰まった映画のひとつとなっております。

ちょっと観たくなってきますよね?

しかし現在、『ドリームメーカー』はどの動画配信サービスにもラインナップされておらず、お蔵入り状態。どなたか気の利いた方が仕入れていただけることを願うばかりです。

90年代の映画を観ると、CDが最も売れていた元気なエンタメ業界や当時の流行りなど、映画本編周辺のネタも楽しめる。それもまた一興。

ここはひとつ、昔を懐かしみつつ、いろいろな平成映画を観て、あなたのあの頃を思い出してみようじゃありませんか。それではまた!