家のWi-Fiに無断アクセスされると、通信料は変わらなくてもリスクがいっぱい!

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◆〜柳谷智宣の「デジタル四方山話」第27回〜

 家にインターネット回線を引き、Wi-FiルーターにワイヤレスでスマホやPC、ゲーム機などをつなげている人は多いだろう。一度設定すれば家のネット環境はあまりいじる機会がないが、時々確認することをオススメする。近くの家の人にただ乗りされている可能性があるからだ。

 Wi-Fiには暗号化機能が用意されており、接続時にパスワードの入力するのが普通だ。しかし、この機能はオフにできる。そうするとWi-Fi機能に表示されるアクセスポイントの一覧からSSIDを選択するだけで、インターネットに接続できるようになる。家庭内にパソコンに詳しくない人がいるから、とパスワードなし設定にする人がいるが、これは絶対に避けなければいけない。

◆なぜWi-Fiをただ乗りされると危険なのか?

 定額支払いなのだから、別にどうでもいいと気にしない人がいるが、ただ乗りされるとネットが遅くなるだけでは済まされないからだ。個人情報の漏洩から金銭的な被害の発生、犯罪者に仕立てられるところまで、リスクは果てしなく大きい。

「何を大げさなことを」と思わないでほしい。まず、ファイル共有してる場合、そのフォルダーは不正アクセスしてきた人に丸見えになる。自宅内のゲーム機やスマホからアクセスして写真を閲覧しているような環境だと、その写真は自由に閲覧されてしまう。Wi-Fiにパスワードを設定しないような人なら、アクセス権限も閲覧限定ではなくフルアクセスを許可しているだろう。そうなると、編集も削除も思いのままだ。もし、自宅のPCと仕事のPCで共有フォルダを使っているようなら、そのデータにもアクセスされてしまう。

 人に見られたくない写真をネットに流されたら、もう取り返しがつかない。仕事上のファイルを盗んだ第三者がその企業の問い合わせメールから嫌がらせで送ったりしたら、解雇は必至だ。そこまでいかなくても、盗み見されて、陰口を叩かれては居心地が悪くなる。

 また、データを保存しているフォルダーを共有することが多いと思うが、そこにクラウドサービスなどのIDとパスワードを記載したファイルなどを置いていてれば致命傷だ。それらのサービスすべてに不正アクセスされる可能性がある。ネットショップやネット銀行の情報が載っていたら金銭的な被害も起きかねない。

「近くにそんなハッカーみたいな人はいないよ」と言うなかれ。設定によってはエクスプローラーから普通にアクセスできてしまうので、パソコンに詳しくなくても情報の窃盗は簡単に行えるのだ。

◆知らないうちに犯罪に加担しているリスク

 そして、万一変な人にただ乗りされた場合は、犯罪に巻き込まれる可能性がある。例えば、ネットに犯罪予告やひどい誹謗中傷を書き込むと、警察が動くことがある。これをただ乗りしている人が行った場合が問題なのだ。警察は、書き込みされたウェブサイトからユーザーのIPアドレスを取得し、インターネット接続サービスに問い合わせて個人を特定し、ある朝いきなりやってくる。もちろんWi-Fiにパスワードをかけていない人の家にだ。PCを差し押さえ、犯罪について問い詰められるが、やっていないと言っても信じてもらうのに時間がかかることだろう。

 対策は簡単。Wi-Fiにばれにくいパスワードをかけるだけ。半年とか1年に1回変更すれば、なお安心できる。自宅もしくは実家で使っているWi-Fiがパスワードなし設定になっているなら、なるべく早くパスワードを付けることをオススメする。

【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2年前に海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げ、現在販売中