この試合では宇賀神が唯一のスコアラーに。思い切ったボレーでチームを勝利に呼び込む先制点をもたらした。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 12月9日、天皇杯決勝の浦和レッズ対ベガルタ仙台が埼玉スタジアムで行なわれ、浦和が1対0で競り勝って12大会ぶり7度目の優勝を飾った。

 天皇杯で優勝した浦和は、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得。日本の第2代表として2年ぶりの出場を決めた。

 アジア・サッカー連盟(AFC)はこの浦和の勝利により、ACL参戦のチームとなったことを祝福し、「ACL王者が新たな挑戦者をはねのけた」と銘打ち、次のように報じた。
「ACL参加権が付与される天皇杯の勝者を決める一戦で、トモヤ・ウガジンが放った13分の“一発”が仙台を沈めた。これは、浦和が2019年のACLグループステージの参加者に名を連ねることを意味する。試合を決めた宇賀神友弥のゴールは、圧巻と呼べる出来だった。

 そもそも、彼らが天皇杯決勝でのタイトル獲得を目標に掲げていたのは、リーグ戦でACL参加権を失ったからだ。2017年のACL王者である浦和は、今シーズンのリーグ戦は5位という、ACL出場権圏外の順位で終えている。

 だからこその気合いもあったろう。元王者は来年、クラブ・ワールドカップへの参加を賭けた大会に戻ってくることになる。彼らが参加するのは、中国の北京国安、韓国の全北現代、タイのブリーラムと同じグループGだ」

 2019年シーズンのACL初戦で、浦和は3月6日にホームでブリーラム・ユナイテッドと戦う。同クラブには元浦和の細貝萌の加入が決定しているため、日本人選手の直接対決が実現する見込みだ。

 2017年に浦和、2018年に鹿島と連続して日本が制しているACLの優勝トロフィー。2019年に、再び浦和が掲げることができるだろうか。