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 19日、大阪市教育委員会は、中学1年生で12歳の男子生徒にわいせつな行為を働いたとして大阪市立の小学校に勤める34歳・教師の男を懲戒免職処分とする方針を決定した。

 今年5月19日、男は休日で無料通信アプリLINEから「アニメの音楽を携帯電話にダウンロードしてあげる」などと面識のあった男子生徒を大阪市内の路上に誘い出し、車に乗せて自宅マンションへと連れ去った。その際、男が力ずくで男子生徒の下半身を触ったという。男は6月に逮捕され、7月に強制わいせつの罪で起訴されていた。男はこの事件の他、小学生児童ら約10人にも同様の行為を働いていた疑いが持たれており、大阪府警が捜査を続けている。

 大阪市教育委員会の聞き取りに対し男は「わいせつな行為はしたが、性的な意図はなかった」と口にしながらも「申し訳ないことをした」と話しているという。また、捜査関係者によると、男は今回の事件以外にも小学生児童らにわいせつな行為をしたとして、これまでに計3度逮捕されているという。

 ネット上ではこの事件を起こした男に猛烈な批判が集中している。「年々、公務員の質が低下している気がする。教師という立場で、子どもの将来を潰してどうするのよ」「この男って自分の趣味で仕事も選んだんじゃない? 未成年への性犯罪は厳罰に処してほしい」「こういう犯罪が増えてるから同性愛への偏見がまた大きくなる。事件起こす人が特別な性癖だってだけなのに」との意見もあった。

 確かにここ数年で、男性教師が少年にみだらな行為を働き、摘発される事案をよく目にするようになった。2015年11月には、小学校に勤務する男性教師が教え子の男子児童を裸にしてデジタルカメラで撮影。強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されている。事件前から自宅付近にある学校の空き教室を借り、「虹色学級」と題した子ども会を休日に開催して撮影を楽しんでいたという。

 また、16年6月には埼玉県にある公立中学校の男性教師が就寝中の男子生徒にキスをして懲戒免職処分になった。事件が起きたのは修学旅行先の京都市内のホテルだった。男性教師は「就寝指導」として寝たふりをしているかを確認するため生徒たちの部屋を巡回。その一環で顔や頭を触っていたところ気持ちが高揚してしまい、男子生徒2人の唇にキスをしたという。

 男性教師が未成年の男子にわいせつ行為をするという事件も珍しくなくなった。保護者たちは女子生徒だけでなく、男子生徒も性被害の対象になり得ることを視野に入れ指導していく必要がある。警察は今後、こうした事件が起こらぬよう罪を重くする必要があるのかもしれない。