西側陣営の「西側」を指す中国語は「西方」。この「西方」が西洋自体を指す言葉としても用いられる。中国メディアが、日本の学生に「あなたは西方人か? 亜州人か?」と聞いたところ・・・(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は26日、「日本人は自身のことをアジア人と思っているのか、それとも西洋人と思っているのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本はアジアで最初に工業化を実現した国であり、その実力は西洋と肩を並べるレベルだ。そして、明治時代の『脱亜入欧』の理念が今でも日本人に影響を与えている。では、日本人は自身をアジア人、西洋人のどちらと考えているのだろうか」としたうえで、中国に留学している日本人学生へのインタビュー内容を紹介した。

 1人目の日本人留学生は「大多数の日本人が自らを日本人だと認識していて、アジア人とは認識していない。そして、西洋人だとも思っていない。英国人が自らを英国人と認識し、欧州は地平線の向こうの場所と考えているのと同じだ」と回答したという。

 2人目も「ほとんどの日本人が、自分は日本人だと思っている」答えたとのこと。また、「アジアの伝統を色濃く残す一方で、西洋文化の影響を強く受けている。日本、アジア、西洋という3つの要素が織り交ざったことで、日本は強く大きくなった」との考えを示したようだ。

 3人目は「何というか、メディアが日本人の立ち位置を表現する時には、敢えて東アジアと西洋の中間地帯にあると表現していて、それに日本の国民は大きな満足感や自信を持っている感じ。日本は、アジアに根差す一方で西洋にも根差している。シンガポールもそうだが、規模や影響力では日本の方が大きい」と回答している。

 記事はまた、「それは話の内容によると思う。西洋が西側の資本主義陣営を指すのであれば、日本は明らかに『西側』一部だ。地理的な話で言えば、日本はアジアに位置している」と答えた日本の留学生もいたと伝えている。

 西側陣営の「西側」を指す中国語は「西方」だが、この「西方」が西洋自体を指す言葉としても用いられるからややこしい。日本人に質問する際に「西方」を西洋として聞けば答えは「No」になるし、西側として聞けば「Yes」になる。それが最も簡潔な答えではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)