自殺した大本萌景さんへの「1億円要求は事実ではない」 農業アイドル「愛の葉Girls」事務所が文春報道を否定
農業アイドル「愛の葉Girls(えのはがーるず)」のメンバーだった大本萌景さん(16)の自殺について、所属事務所である農業生産法人「hプロジェクト」は23日、文春オンラインの記事内容を一部否定するコメントを発表した。
大本さんは、愛媛県松山市を拠点にした農業アイドル「愛の葉Girls」として活動していたが、今年3月に自宅で首を吊り亡くなった。文春オンラインは19日に大本さんの母親からの話として、自殺に至るまでの経緯を伝えた。記事では、「学校に行きたい」と伝えた大本さんに対し、hプロジェクトは「お前の感想はいらん。学校の判断と親御さんの判断の結果をそれぞれ教えろ」などと高圧的な言葉で否定。大本さんは学業とアイドル活動の狭間で悩み、追い詰められていたいう。
そこで事務所は、アイドル活動がしやすいよう通信制の高校から「全日制高校に入り直すべきだ」と提案。学費はhプロジェクトから借りることになったが、1年半後の契約満了で「愛の葉Girls」を辞めたいと伝えると、「今の考えのままなら、お金は貸せません」と告げられたという。亡くなった当日、大本さんは友人に対し、ペナルティ料として「社長に1億円を払うように言われた」と打ち明けたとしている。
hプロジェクトは、大本さんに対して一切の発言を認めないという遺族の意向から発言を控えていたが、インターネット等で虚偽の情報が飛び交っているため、やむなく事情を説明するとしてコメントを発表。「弊社の代表佐々木が故人に対して1億円を要求したかのように書かれておりますが、そのような事実はないことを断言させて頂きます」と報道内容を否定した。また、「高校入学に必要な入学金や制服代を貸し渡しましたが、ご遺族からその返金は受けておりません」と付け加えた。
現在、hプロジェクトには大本さんが亡くなった理由は同社にあると、脅迫文言や誹謗中傷の書き込みや業務妨害の電話が相次いでおり、法的手続の準備を進めているという。なお、愛の葉Girlsは、hプロジェクトを離れ「他社において活動する予定」としている。