本誌が報じた元部下への暴力事件で、3月26日に書類送検された、女優・南野陽子(50)の夫である金田充史容疑者。3月26日に書類送検されているが、新たな横領疑惑も浮上している。

 金田容疑者が運営するクリニックに勤めていたA氏は、怒り心頭だ。

「金田容疑者が、『金は俺が全部払う。先生は診療だけやってくれればいい。一緒にやりましょう』と言うので、埼玉県内にあるクリニックの開業を引き受けた。ところが彼はお金を勝手に引き出し、4000万円超の負債を私に背負わせた」

 金田容疑者を実質的な経営者として、A氏がクリニックを開業したのは2017年7月。賃貸契約や、医療機器のリース契約などは、すべてA氏の名義で契約していた。だが、銀行の通帳や印鑑はすべて金田容疑者が握っていた。

「内装工事費300万円、家賃の未払い分が500万円、日本政策金融公庫から運転資金として借りた1500万円の返済、医療機器のリース代1800万円の返済、非常勤医師の給与500万円、ほかには社員の年金掛金も納められていなかったんです。

 金田容疑者にそのことを伝えると、『払う払う』と言うだけで、ほとんど払っていない。スタッフの給料だけでなく、私も2017年5月から給料をもらっていません。私が立て替えていたお金は500万円にものぼります」

 トータル4000万円もの金を、いったい金田容疑者は何に使ったのだろうか。A氏は金田容疑者から通帳を取り返し、現在精査しているところだという。

「これ以上負債を増やさないために、1月末でクリニックを閉院しました。金田容疑者を刑事告訴するつもりです」

 A氏はすでに警視庁に相談しており、準備が整い次第、告訴に踏みきろうとしている。

 妻の南野は、どう思っているのか。所属事務所を通じてコメントを求めたが、締切りまでに回答はなかった。金田容疑者のことを知る医療関係者はこう話す。

「金田容疑者はこの期に及んでも南野さんと離婚するつもりはないようです」

 自分は表に出ず、第三者に金を借りさせ、それを勝手に持ち出していくという手法は、本誌が1月に報じた手口とまったく同じだ。

 本誌が事実を確かめるため、クリニックに問い合わせると、金田容疑者本人から折り返し電話があった。

「Aさんは、私やスタッフが知らないうちに、勝手にクリニックの閉院届を出しているんです。こちらが負担した病院運営費用の負担金だってあります。損害賠償請求を含めて検討しています」(金田容疑者)

 懲りる様子はまったくない。

(週刊FLASH 2018年3月20日号)