ドタキャン防止システム

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個人飲食店のオーナーで構成する「全日本飲食店協会」は、無断キャンセルなどによる損失を未然に防ぐための「ドタキャン防止システム」を2月19日から稼働する。

飲食業界では、ドタキャンと呼ばれる予約の無断キャンセルが店舗存続に関わる課題となっている。ドタキャンによって売上は減少し、食材費と人件費の支出により利益も圧迫。また、食材を破棄しなければならない生産者への申し訳なさや、仕込みにかけた時間と労力の無駄など精神的なダメージも大きい。

「ドタキャン防止システム」は、ドタキャンに長年悩まされてきた飲食店オーナー達のアイデアをもとに開発。過去にドタキャンをされた電話番号をデータベースに登録することで、新規の予約の電話を受けた際、その場でドタキャン履歴があるか照合することができる。これにより店舗は、あまりにドタキャン回数が多い相手に対しては予約の断りを入れたり、団体でのドタキャンが過去にあった場合は前金制での案内をするなどの対策を講じることができる。

「ドタキャン防止システム」では、「電話番号」「ドタキャン日時」「予約人数」のみを収集。協会は、個人が特定できる可能性はないため、個人情報保護法には抵触しないとしている。飲食店向けにはシステムを無料で提供する。