ステーキは基本的に肉を焼くだけということもあり、調理方法がとてもシンプル。そのシンプルさゆえにステーキ肉の質と調理する人の技量に依存する部分が多く、それだけでステーキ作りを敬遠してしまう人がいるかもしれません。しかし、ステーキ好きな人が多いのも事実で、上手に焼くことができれば、それだけで料理の腕をアピールできる場合も。YouTubeで料理関連の動画を投稿しているBinging with Babishチャンネルのムービーを見ると、失敗しないステーキの焼き方がよくわかるようになっています。

Steak | Basics with Babish - YouTube

「私が考えるステーキの王様はリブロースの中心部分を使ったリブアイステーキです。風味豊かで、脂ものっていて、とても高価です。でも、いきなり高価なリブアイステーキを焼くのは自信がないと思うので、まずは比較的安価なビーフステーキをうまく焼いてみましょう」と話す男性が、このムービーでステーキの焼き方を教えてくれるAndrew Rea氏。



まず、ハラミ部分のステーキであるスカートステーキを作るため、ステーキ用にカットしたハラミを2切れ用意します。



このステーキ肉には長辺に対して垂直方向に筋繊維が縦方向に走っています。これは焼いた後に筋繊維を横断するように切ることで、ステーキが柔らかくなり、より食べやすくなることを示しています。



ステーキの片側に塩と……



コショウをたっぷりとかけて味付けをします。



フライパンに大さじ1〜2杯のサラダ油を引いて、中強火で加熱。



煙が出るくらいに温まったら、ステーキ肉を先ほど塩とコショウをふりかけた面を下にして、フライパンに置きます。



ゴールデンブラウンの焼き目が付いたら、ステーキ肉を裏返します。



ステーキ肉をどのタイミングで取り出せばいいかを判断するのは、慣れないとわかりません。そこで、「料理温度計」を使うのがオススメ。ステーキの内部が46℃くらいになったら、肉を取り出します。





ステーキにアルミホイルを上からかぶせて、寝かせ……



10分経ったら、アルミホイルを開け……



ステーキをカットしていくのですが、ここで筋繊維に対して、垂直に切っていきます。



このままステーキを切ると1切れが食べづらいサイズになるので、まず縦に半分にカットして……



筋繊維を横断するようにカットします。



カットしたステーキをお皿にのせ、ソースをかけて……



盛り付けたら、スカートステーキの完成です。



次に、もっと特別なステーキも作ってみます。まず、トマホークリブアイ(骨付きリブアイステーキ肉)を用意して……



両面に塩とコショウをふりかけて……





30分ほど寝かせて、ステーキ肉を室温と同じくらいの温度にします。ステーキ肉は室温に近ければ近いほど、肉に均等に火が通りやすくなるので、下準備は欠かせません。



30分経ったら、塩が肉に浸透するので、塩気がなくなったように見えます。これを110℃のオーブンで45分温めます。



温め終わった頃には、ステーキの内部の温度が46℃ほどになっているはずです。





次に、フライパンにサラダ油を引き……





煙が出るくらいに温めたら、ステーキを入れます。



片側が焦げるまで焼き……



裏返したら、大さじ2〜3杯のバター・にんにく一片・ローズマリーを入れて……







フライパンを少し傾けて、溶けたバターをステーキ肉にかけます。





全体にかかったら、裏返して、反対側も同じようにバターをかけます。





次に側面を焼きます。



側面の脂肪分がゴールデンブラウンに変わるぐらいになったら……



ステーキをフライパンから取り出し……



ローズマリーとにんにくをステーキにのせたら、アルミホイルをかぶせて、10〜15分ほど寝かせます。





最後にカットして……



盛り付けたら完成です。