11月20日(イイツーキン)にちなんで発足した通勤総合研究所が、首都圏の女性通勤者を対象に「通勤時の荷物と恋愛」をテーマにした調査結果を発表しました。

女性の約7割が「通勤時の荷物が少ない女性に憧れ」

 通勤総合研究所(通勤総研)が2017年12月8日(金)、「通勤時の荷物と恋愛」をテーマにした調査結果を発表しました。

 通勤総研は、11月20日(イイツーキン)にちなみ、通勤にまつわる様々な調査や研究結果を発信するリサーチ型メディアとして発足。11月に第1弾「通勤時間と決済」をテーマにした調査結果を発表しました。今回、第2弾として、男女間のコミュニケーションに詳しい心理学の専門家である晴香葉子さんと共同で、首都圏に通勤する女性を対象に調査を実施したといいます。

「通勤女子の荷物・財布実態」に関する調査結果は次のとおりです。

●通勤時の財布の実態
・財布の厚さ:35.1mm
・財布に入っている現金:1万5610.8円
・カードの枚数:20.1枚
・レシートの枚数:2.9枚
・財布の種類:長財布(59.0%)、二つ折り財布(14.6%)
・通勤中、財布を使用する回数:2.1回

●通勤時の荷物の実態
・荷物の重さ:2.2kg
・バックの中のアイテム数:11.1個
・財布、携帯電話以外の所持アイテム
 1位:タオル・ハンカチ(76.6%)
 2位:リップ・ハンドクリーム(72.2%)
 3位:ティッシュ類(67.7%)
・通勤時、バックから物を取り出す回数:8.9回
・弁当・水筒持参率:弁当36.9%、水筒35.2%

「自身の財布を厚いと感じるか」という質問では、通勤時に財布を持っている人の約7割が「厚いと感じる」と回答。また、「自身の荷物を重いと感じるか」という質問に対しては、通勤時に荷物を持っている人の8割以上が「重いと感じる」と回答しています。


質問「通勤時荷物が少ない女性に憧れますか」とその理由に対する回答結果(画像:通勤総合研究所)。

「通勤時荷物が少ない女性に憧れますか」という質問では、通勤時に荷物を持っている人の約7割が「憧れる」と回答。その理由について「荷物が軽くスムーズだから」(77.9%)、「スマートなイメージがあるから」(52.9%)と感じているようです。

17人に1人が「電車の中で恋が始まった経験あり」

「今までに、通勤電車の中から恋が始まった経験はありますか」という質問では、「ある」が5.8%で、17人に1人が「電車の中で恋が始まった経験がある」という結果に。荷物の重さを比較すると「恋が始まった経験がある」人は約1657gであるのに対し、「経験がない」人は約2268gで、約611gの差があるようです。


質問「今までに、通勤電車の中から恋が始まった経験はありますか」に対する回答結果と荷物の重さ比較(画像:通勤総合研究所)。

質問「通勤中に、異性として気になる男性に出会ったことがありますか」に対する回答結果と荷物の重さ比較(画像:通勤総合研究所)。

質問「今現在、恋人またはパートナーがいますか」に対する回答結果と荷物の重さ比較(画像:通勤総合研究所)。

「通勤中に、異性として気になる男性に出会ったことがありますか」という質問に対しては、「ある」と答えた人が約3割。荷物の重さを比較すると、「ない」人に比べ「ある」人の方が約298g軽いという結果が出ています。また「今現在、恋人またはパートナーがいますか」という質問では、6割以上の人が「いる」と回答し、「いない」と答えた人よりも荷物が1267g軽いようです。

所持アイテムが多いほど「イライラ」や「不調」が増加?

「荷物の重さが及ぼす人の心理・行動の変化」に関する質問では、「通勤時の荷物が重いと感じる」と回答した人が全体の約8割。「重く感じる人」と「重く感じない人」を比較すると、実際の荷物の重さに約1233gの差、持ち歩くアイテム数に約3.2個の差、通勤時にイライラする回数(年間)に約120回の差、通勤のストレス度合い(高い順に10〜0点)に約0.9点の差があるという結果が出ています。


「通勤時の荷物が重いと感じない人/感じる人」別の「荷物の重さ」「アイテム数」の比較(画像:通勤総合研究所)。

「通勤時の荷物が重いと感じない人/感じる人」別の「周囲に嫌な顔をされた経験」「アフター5を楽しめなかった経験」「身体の不調」の比較(画像:通勤総合研究所)。

通勤時の所持アイテム数別「通勤時にイライラしたことがある割合」と「身体の不調を感じる割合」(画像:通勤総合研究所)。

 荷物が重いと感じる人は、そうでない人より「通勤時に自身の荷物が多くて嫌な顔をされた」が24.0ポイント、「アフター5を楽しめなかったことがある」が31.6ポイント、「身体の不調を感じる」が14.1ポイント高いという結果に。また、所持アイテム数別に見ても、アイテム数が増えるにつれて「イライラ」や「不調」を感じる割合が多くなる傾向にあるようです。

荷物を減らすポイントは「スマホ化」

「荷物を少なくするために工夫していることは何ですか」(複数回答可)という質問では、「アイテムをまとめるなど定期的なバッグの整理」(54.7%)、「ゴミをなるべく捨てるようにする」(38.3%)に続き、「定期券や手帳、本や音楽などをスマホ化」(29.0%)もランクインし、通勤スタイルにもスマートフォン化の流れが来ていることが伺える結果に。また、スマートフォンの定期券を利用する人は、IC定期券を利用する人より、財布が10.6mm薄いようです。


質問「荷物を少なくするために工夫していることは何ですか」に対する回答結果(画像:通勤総合研究所)。

「スマホ定期利用者」と「IC定期利用者」の財布の厚さ比較(画像:通勤総合研究所)。

 調査結果に対し、晴香さんは「便利にはなったけれど、情報が溢れ、気忙しく、恋愛に発展する出会いやチャンスが減り、恋愛に対して慎重な態度をとる人も増えている今、スマホ定期などの活用により荷物を減らし、鞄をすっきりと整理して、通勤時のストレスを低減し、軽快な気分を誘発することは、自分の心にとっても、相手に与える印象にとっても、プラスに働くひとつのポイントと言えるでしょう」とコメントしています。

 この調査は11月2日(木)から7日(火)までの期間、インターネット上で実施。首都圏(1都3県)在住で、日常的に電車通勤をする20代から50代までの女性有職者600人が回答しています。