小杉竜一(ブラックマヨネーズ)

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22日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」では、ヨットレーサーで海洋冒険家の白石康次郎がゲスト出演。最も過酷で危険な世界一周ヨットレースに挑む男が、数々の名言を残した。

1994年に当時の世界最年少記録となる26歳で単独無寄港世界一周を果たし、3度の世界一周に成功している白石が、2016年にアジア人として初めて出場したのが、最も過酷なヨットレースとされる「ヴァンデ・グローブ」だ。

単独航海で無寄港・無補給と、たったひとりの力で約80日をかけ、フランスから世界を一蹴するヴァンデ・グローブ。これまでに551人が宇宙に行ったことがあるのに対し、ヴァンデ・グローブを完走したのはわずか89人。完走率55%という数字からも、その過酷さが分かる。

MCの武井壮が「死ぬかと思った」「最も壮絶だった」と漏らしたほど、2時間のロケでもその過酷さが伝わる単独ヨット走行だが、風の動力だけで地球という競技場で戦う白石は「寂しいと思ったことは一回もない」という。そこには「夢、希望、愛艇」があり「港には良き仲間が待っている」からだ。

「こんなに希望に満ちた世界はない」という白石は「大阪の交差点に人はいっぱいいるけど、夢がない、希望がない、友達がいない、これを孤独と言うんです」と述べた。

さらに、過酷な状況でも笑顔を絶やさない理由を問われると、白石は「恐怖は陸に置いてくる」とコメント。「笑顔だと最高の判断ができる」と、ポジティブなときこそ正しい判断が生まれ、ネガティブなときは判断自体をしないと明かした。

もちろん、危険はつきものだ。そのため、白石は毎回家族に遺言を遺していく。だが、夫人は何も言わないそうだ。白石は妻が応援しているのはヨットではなく、「自分が人生をかけてやっていること」だとコメント。だからこそ、自分も妻や娘が好きなことを一生懸命応援するのだという。

このエピソードにMCのブラックマヨネーズ・小杉竜一は「(自分は)ほんまちっぽけやなぁ〜」と肩を落とし「光が強すぎて消えてなくなりそうや」と落胆した。