秋の味覚・ギンナンが旬を迎えています。ギンナンはおいしいだけでなく、栄養も豊富。感染予防の働きをもつβカロテン、免疫力を高め、善玉コレステロールを増やし、心臓、血管の病気の予防になるパントテン酸、コラーゲンをつくるのに欠かせないビタミンC、高血圧の予防、肝臓の老廃物の排せつ、筋肉の働きを高めるカリウムなどが含まれており、栄養面からも、積極的にとりたい食べ物です。
ただ、殻を割るのが面倒だったり、調理方法があまり知られていなかったりする面も。そこで、生産量日本一を誇る愛知県祖父江町の「祖父江ぎんなんブランド推進協議会」に、家庭でギンナンをおいしく食べられる方法を教えてもらいました。


家でギンナンをおいしく調理するには「紙封筒」がお役立ち

祖父江町では、ギンナンの渋味と、もちもちとした食感を味わえるシンプルな食べ方が人気だそう。「電子レンジで加熱すれば、かたい殻と薄皮がラクに取り除けます。塩をつけて酒のつまみにするのが定番。ピラフやアヒージョなど、洋風にアレンジするのもおすすめです」。ギンナンは殻つきで売られているので、まずは殻を割るところからスタート。用意するものは、カナヅチ、紙封筒、軍手です。●ギンナンの殻に割れ目を入れる


殻つきのギンナン15個(30g)を用意し、殻にある筋をカナヅチで軽くたたいて割れ目を入れます。ここで割れ目を入れないと、加熱中に破裂するので注意しましょう。●封筒に入れ電子レンジで加熱


ギンナンを紙封筒に入れ塩をひとふりしたら、封筒の口を2、3回折りたたみ、電子レンジ(600W)で1〜1分半加熱します(小さな破裂音がしたら止める)。
※使用の際には、必ず様子を見ながら行いましょう●熱いうちに殻と薄皮を取り除く


紙封筒からギンナンを取り出します。軍手をするなどしてやけどに注意しながら、熱いうちに殻と薄皮を取り除くと、きれいに取れます。おすすめレシピ「ギンナンピラフ」のつくり方


フライパンを中火にかけ、バター40gを溶かし、ニンニク2かけのみじん切りを炒めます。香りが出てきたら、ご飯600gと、殻と皮を取ったギンナン20粒を加えて炒め、塩、コショウで味をつけます。最後に、万能ネギ2本を小口切りにして加え、サッと炒めて完成(4人分)。
[1人分357kcal]

ほかにも、ギンナンのおいしい食べ方はさまざま。粒のまま団子やつくねに加えると食感が楽しめますし、エビと一緒に天ぷらにするのもおすすめ。キノコや魚介とアヒージョにしたり、シンプルなスクランブルエッグにするのもおいしいです。ぜひ試してみてください!

<撮影/濱松朋子 取材・文/ESSE編集部>