仕事後の一杯がおいしくてたまらない。一日の終わりには必ず晩酌をしている、頻繁に飲み会には顔を出しているというあなた。お酒好きは結構ですが、毎日お酒を飲んでいると肝臓には当然悪影響です。量は少なくても侮れませんから休肝日を設けることをおすすめします。ではなぜ休肝日が必要なのか詳しくご説明いたしましょう。

適量の飲酒習慣は健康的ではあるけど・・・

お酒は百薬の長ともいわれているとおり、適量の飲酒習慣はコレステロールの酸化を防いだり、認知機能低下を防いだり、心筋梗塞といった冠動脈疾患を予防するといった健康効果も報告されています(お酒のメリット)しかしこれはあくまで適量であればの話。適度な飲酒量としては、一日のアルコール摂取量20g以内といわれています。ちなみに身近なお酒の量で換算すると以下のようになります。はっきりいってお酒好きの方からすればすぐに超過してしまう量なのです。

●ビール…500ml
●日本酒…180ml
●ワイン…180ml
●焼酎…110ml
●ウイスキー…60ml

量が多いだけでなく、毎日飲むことも危ない

適量を超えたアルコールの摂取を続けていると、アルコールを解毒する肝臓に負担がかかります。厚生労働省研究班の調査によると、日本人の男性が一日あたり平均1合を超える日本酒、アルコールを摂取し続けることで、脳卒中や自殺のリスクが上昇するとのこと。更にデンマークのコペンハーゲン大学病院によると、5万人以上の中高年男女を調査したところ、毎日飲酒する人は2回〜4回飲む人と比べて、アルコール性肝臓病の発症率が3.7倍も上昇するとのこと。つまり適量を超えてもダメ、毎日飲むのもダメということです。適量だからいいや、と毎日飲んでいる人は要注意です。しかも毎日飲んでいる理由は緩やかな中毒のようなものかもしれません。

休肝日を設けるだけで肝臓病を予防できる

お酒は適量を守るべきというのは当然。これに加えてお酒を飲まない日、つまり休肝日を設けるようにするだけで健康度が高まります。休肝日を設ける頻度としては、週に2日以上という意見もあれば、週に3日以上という意見もあります。まずは1日設けるところからはじめ、徐々に増やしていくと良いのでは。休肝日を設けておくことで、未然にアルコール性肝臓病や脳卒中の発症を予防することができるのです。ただ氏、休肝日を設けているからといって油断しないように。一度の飲酒量が大量であればどちらにせよ肝臓病や脳卒中リスクは高まってしまうので注意が必要です。お酒好きのあなたは(飲酒による体のSOSサイン )も要チェックです。


writer:サプリ編集部