火を放たれた女性、無事赤ちゃんを出産(画像は『GoFundMe 2017年9月8日付「PREGNANT MOM SET ON FIRE」』のスクリーンショット)

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このほど米メリーランド州で、妊娠していた交際相手の女性に火を放つというあまりにも身勝手で冷酷極まりない行為に出た男が逮捕となった。赤ちゃんは7週間早く取り出され、現在も予断を許さない状況のようだ。『FOX 5 DC』『WJLA-TV』『Daily Record』など複数のメディアが伝えた。

9月8日の午前11時45分頃、メリーランド州プリンスジョージズ郡で「アパートが燃えている。放火の可能性がある」と911通報を受けた消防署と救急隊員が現場に駆けつけ、重度のやけどを負った女性を発見した。

15歳と8歳の息子の母であるアンドレア・グリネージさん(30歳)は3人目を妊娠中であったが、全身の90%を超えるほどの大やけどを負っており、すぐに「MedStar Washington Hospital Center(メッドスター・ワシントン・ホスピタル・センター)」へ搬送され、医師らはアンドレアさんから急きょ胎児を取り出した。

出産予定日より7週間早く生まれた女児ジャーニー=アリーヤちゃんは、アンドレアさんの父アーサーさんによると「五体満足で生まれ、早く元気になろうと頑張っている」という。アンドレアさんを瀕死の状態にあわせたのは、交際相手だったラクイン・フィリップス(34歳)で、アンドレアさんにガソリンをかけ火を放った後「ワシントンD.C.に住んでいるお前の家族も傷つけてやる」と出て行ったものの、警察からの電話で説得され自首し逮捕となった。

アーサーさんは「まさか自分の愛する娘にこのような悲劇が起こるとは思ってもいないことです」と言い、「交際相手は娘が妊娠したことに腹を立て、責任を持ちたくない気持ちからこのような行為に出たのでしょう。しかし妊娠させてしまった以上、もう遅いのです。きちんと責任を取るか立ち去るかのどちらかです」と火を放ち妊婦を殺害しようとした冷酷極まりない男に怒りを露わにした。

また同郡警察のジェニファー・ドーンランさんは「このような状況で出産を迎えることは困難だったことでしょう。でもアンドレアさんは非常に勇敢な女性です。家族にも彼女がどれだけ勇気を出したかを知ってもらいたい。アンドレアさんは隣人宅に助けを求めた時、重度のやけどを負っていたにもかかわらずお腹の子のことを心配し、我々にも的確に容疑者について話をしてくれました。彼女のおかげで捜査が進み、容疑者の居場所を突き止めることができたのです」と話している。

ラクインは今後、第一級と第二級殺人未遂罪、放火、その他複数の罪に問われることになるようだ。いまだ重傷のアンドレアさんは現在も病院で治療を受けており、アーサーさんは寄付金サイト『GoFundMe』のアカウントに「DV(家庭内暴力)の末このような目に遭わされた娘は、今回の火事で全ての所有物を失ってしまいました。おそらく治療も長期にわたるため、治療費がどのぐらいかかるのか計り知れません。どうかDVは止めてください!」と綴っている。

なお警察によると、アンドレアさん以外の怪我人は出ていないという。

画像は『GoFundMe 2017年9月8日付「PREGNANT MOM SET ON FIRE」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)