日本が豪州戦で警戒すべきは… 中村俊輔の古巣で同じ異名「魔法使い」のレフティー

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中村の古巣セルティックでプレーするMFロジッチ 昨季国内三冠達成にも貢献

 日本代表は31日、ロシア・ワールドカップアジア最終予選で、難敵オーストラリアと埼玉スタジアムで対戦する。

 “サッカールーズ”の愛称で知られるアジア屈指のタレント軍団には欧州の有力クラブで活躍する選手も多いが、なかでも最も警戒すべきは「オーストラリアの魔法使い」の異名を取るレフティーかもしれない。

 その選手とは、セルティックでプレーするMFトム・ロジッチだ。2012年からスコットランドの名門クラブに籍を置く左利きのゲームメーカーで、昨季は公式戦37試合に出場して12得点を記録するなど国内三冠達成に貢献。アバディーンとのFAカップのファイナル(2-1)では優勝を手繰り寄せる決勝弾を決め、チームのキープレーヤーとなっている。

 セルティックを率いるブレンダン・ロジャース監督からも「並外れた選手」との評価を受けており、その才能は折り紙付きだ。今季もここまで公式戦11試合で2得点を決め、セルティックがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選突破を果たすうえでも重要な存在となった。

 セルティックではかつて元日本代表MF中村俊輔(ジュビロ磐田)も“魔法使い”と呼ばれ、ファンから絶大な支持を受けていた。同じレフティーのロジッチもセルティックでは「オーストラリアの魔法使い」と絶賛されている。

高いテクニックは“魔法使い”に共通も…

 ともに高いテクニックがある点は共通しているが、柔らかなパスと鮮やかなカーブを描いたFKに特長のある中村に対し、身長189センチと恵まれた体格でフィジカルの強いロジッチは強烈なミドルシュートやエリア内に飛び込んでクロスに合わせてゴールを奪う能力にも長けている。実際、2016年3月のキルマーノック戦では、クラブの2015-16年間最優秀ゴール賞を受賞する豪快なミドルシュートを叩き込んだ。

 昨年10月に行われたオーストラリアのホームで行われた試合(1-1)でもロジッチはフル出場したが、この時はゴールに絡めなかった。しかし、今ではMFアーロン・ムーイ(ハダースフィールド・タウンFC)と並び、現代表チームのベストプレーヤーの一人に数えられるロジッチを止められるかどうかは、日本代表にとって大きなポイントとなりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】Ladbrokes公式ツイッターで投稿した“オーストラリアの魔法使い”ロジッチが放った豪快ミドル弾

https://twitter.com/Ladbrokes/status/843423648170020864


Ladbrokes公式ツイッターで投稿した“オーストラリアの魔法使い”ロジッチが放った強烈ミドル弾