路上を移動する距離分、危険も多く(画像は『IOL News 2017年5月2日付「And the most dangerous job in SA is...」』のスクリーンショット)

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建築現場や水中溶接などの特殊技術を除いた一般職で、一番危険な仕事は郵便配達員だというデータが南アフリカで発表された。郵便配達員のどこに危険が潜んでいるのか。

南アフリカの郵便事業体(South African Post Office)によると、西ケープ州には郵便配達員が673名おり、そのうちの88%が自転車を所有している。配達員は1か月で120万件以上もの住所に800万件の配達をこなしており、一日におよそ2万5千キロ以上を移動していることになるという。

2016年4月から2017年3月までのデータでは、西ケープ州だけでも22名の郵便配達員が犬に噛まれたという報告があった。また最新調査によると、自転車事故やバイク事故によるケガ、第三者によって引き起こされたケガも多いようだが、その他の理由によるケガも10件ほどあるようだ。

4月28日は「職場での安全と健康のための世界デー(World Day for Safety and Health at Work)」ということで、労働省が職場の改善キャンペーンを行った。労働省によると、犬に噛まれた際の治療費は補償基金から支払われるといい、労働省に寄せられた労災申請の総額は年間およそ20億ランド(約170億円)にも達しているという。郵便配達をはじめ路上に出る仕事は犬や事故、強盗など危険が多いようだ。

画像は『IOL News 2017年5月2日付「And the most dangerous job in SA is...」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)