「本物の人狩り」「深刻な反スポーツ的態度」 波紋呼ぶ済州の蛮行を伊メディアが断罪 

写真拡大

「日本では狂気の光景」と伊メディア特集 韓国チームの異常行動をクローズアップ

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦、浦和レッズ済州ユナイテッド(韓国)の第2戦で起こった済州による前代未聞の退場劇や暴力行為という蛮行はいまだに波紋を広げている。

 ヨーロッパでも「本物の人狩りを始めた」「深刻なまでに反スポーツ的な態度」と断罪されている。イタリアの海外サッカー専門サイト「トゥットカルチョ・エステーロ」が報じた。

 試合後のレポートで韓国チームの蛮行を批判していた同メディアは「AFCチャンピオンズリーグ8強 アブドゥルラフマンはスーパーなアル・アインを牽引し、広州と上海は問題なし 日本では狂気の光景」と改めて特集している。

 敵地初戦で済州に0-2で負けた浦和は、第2戦で延長戦にまでもつれ込む死闘を演じ、3-0勝利で大逆転での8強進出を決め、「浦和レッドダイヤモンズの偉大な挑戦」と称賛された。だが、またしてもクローズアップされたのは試合後の韓国チームの異常行動だった。

「3-0になった後、試合はナーバスなものになった。ベンチからフィールドに飛び出して阿部の顔面を強打したペク・ドンギュが退場処分となった。状況は収束したかに見えたが、試合終了のホイッスル後、浦和が喜ぶ間、韓国人たちはまたしても襲撃に出た。本当の人狩りだ」

 特集では済州の韓国人選手の浦和の選手、スタッフに襲いかかるという蛮行を「人狩り」と断罪している。

「済州の選手は怒りに任せて追いかけた」

 浦和は2戦合計3-2とする勝ち越し点を奪った後、敵陣コーナーフラッグ付近でボールをキープ。ファウル後に済州ボールとなったが、済州の選手が浦和FWズラタンとFW興梠慎三に突進してもみ合いに発展した。仲裁に入ったMF阿部勇樹に対し、ベンチからサブの選手であるDFペク・ドンギュがビブス姿でピッチに乱入すると、80メートルをダッシュした後、阿部にジャンピングエルボーを見舞い退場となった。

 試合終了後には済州の選手だけでなく、スタッフまでピッチ上で浦和の選手やスタッフに襲い掛かった。浦和DF槙野智章をターゲットにしたDFクォン・ハンジンは、浦和スタッフに飛び膝蹴りを食らわせ、試合終了後にも関わらずレッドカードを提示されている。済州は3人の退場者を出すなど、信じられない醜態を晒してしまった。

「森脇と興梠が特に標的にされていた。そして、警備にエスコートされながらドレッシングルームに選手は引き返した。済州の選手は怒りに任せて彼らを追いかけた。AFCは韓国人が深刻なまでに反スポーツ的な態度により罰せられることになるだろうと声明を出している」

 特集ではこう報じられ、ヘディングで先制点を決めたエース興梠と決勝点を決めた森脇良太も標的にされたと指摘している。

韓国サッカーに対する根強い疑惑

 イタリアサッカー界は韓国に対して苦い思い出がある。2002年日韓共催ワールドカップの16強韓国戦で疑惑の判定のオンパレードで延長戦の末に敗退を喫した。エースのフランチェスコ・トッティが2枚のイエローカードで退場に追い込まれ、延長戦では明確なゴールがオフサイドで取り消された。韓国びいきの判定がイタリアで社会問題となり、韓国人選手をセリエAのクラブが獲得しないという状況が続いていた。

 韓国サッカーに対する疑惑の根強いイタリアでは、今回の衝撃的な蛮行に対して一層怒る気持ちが強いのかもしれない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images