この宇宙は別の宇宙のハッカーがプログラミングするコンピューター・シミュレーションであるという理論はイーロン・マスク氏などに支持されていますが、「Extrapolate」は、そんな宇宙の果てしなさすら感じさせる手描きアニメーションです。ペンを使ってグラフの点と点を結んでいたはずが、グラフを描く手さえもイラストの一部であり、そのイラストを丸めた紙は巨大な部屋の「点」にすぎず、部屋は実はグリッドであり……という様子が描かれています。

Extrapolate on Vimeo

グラフを前に何を描こうか考えあぐねている描き手。



まっすぐに線の続きを引き……



線がグリッドを飛び出すと変化がおこります。



グリッドの境界線を越えてしまうと、手と絵の境界線も消失。



手がぐにゃりと変形し……



崩壊。



……かと思いきや、そういうイラストでした。



しかし、紙をぐしゃぐしゃと丸める手も……



すぐに崩壊してしまいます。



全ては線と点の集まりに。





丸められた紙に……



びっしりと張り巡らされる点線。



しかし、どんどん離れていくと……



それも1つの点に過ぎませんでした。



どんどん一点に集約されていく部屋。







そして……



再び何かが生まれていきます。



部屋が再構築されたのでした。



ただの点に見えたものも、よく見ると、丸められた紙。



広げていくと……



崩壊した手が現れます。



そしてもともと描かれていたグリッドへ。



始まりと終わりは同じくただ1つの点でした。



マトリョーシカのように次から次へと世界が展開されていくムービーは、見てみると頭が混乱してきそうなほど。なお、メイキングの様子は以下のウェブページから見ることができます。

Notes: Extrapolate - Johan Rijpma

http://www.johanrijpma.nl/notes/notes-extrapolate/