画像提供:尾道市立美術館(@bijutsu1)

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展示されている猫アートが気になり美術館に入ろうとする猫と警備員の攻防が、微笑ましいとTwitterで話題になっている。

広島県の尾道市立美術館では、3月18日から猫アートを集めた特別展「招き猫亭コレクション 猫まみれ 展」を開催している。大人から子どもまで楽しめる猫ワールドとなっているが、作品に本物の猫までもが魅了され、近寄ってしまうという現象が起きている。

猫が興味津々なのは、美術館の外からガラス越しに見える彫刻家・薮内佐斗司氏の作品「猫も歩けば」。歩く猫を4体の像で表現した立体作品で、遠目に見れば黒猫そのもの。近くに寄って覗き込んだり、しばらく眺めたりと通りかかった猫たちの心をくすぐっている。そして、この日は近所の黒猫が美術館の入り口に姿を現した。猫は警備員とにらみ合った後、何とか中に入ろうと突撃。しかし、正面突破は無謀だったのか、警備員は身体を使って侵入をブロック。にこやかな表情で丁重に帰されてしまった。

猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクション約240点を展示する『招き猫亭コレクション 猫まみれ 展』は、5月7日まで開催。スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫、歌川国芳ら浮世絵の中の猫、竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、椿貞雄、猪熊弦一郎ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、多彩な猫作品が展示されている。

<「猫も歩けば」を眺める猫たち>