By Lwp Kommunikáció

従来の研究では「遅い時間にご飯を食べると太る」と言われてきましたが、イギリスで1620人の子どもを対象とした調査が行われたところ、20時以降に夕食をとっても肥満につながる証拠はなかったということを示す結果が出てました。論文はイギリス栄養学会に掲載されています。

The timing of the evening meal: how is this associated with weight status in UK children? | British Journal of Nutrition | Cambridge Core

https://www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition/article/div-classtitlethe-timing-of-the-evening-meal-how-is-this-associated-with-weight-status-in-uk-childrendiv/DDC3BC8A7C7FCFF919AA7FCA1C58BC76



No link between eating dinner after 8pm, obesity in children | Science Bulletin

http://sciencebulletin.org/archives/1841.html

これまで食事のタイミングは概日リズム(体内時計)に重大な影響を及ぼし、体内の代謝プロセスを阻害するため、遅い時間の食事は潜在的な肥満リスクを上昇させると言われていました。一方で、子どもを対象にした研究結果の数が十分ではなかったことから、キングス・カレッジ・ロンドンは子どもの夕食のタイミングと子どもの肥満との関連性を調査する研究を2016年に行いました。

研究は4歳から10歳までの子ども768人と、11歳から18歳までの子ども852人を含む1620人の子どもの食生活を調査するというもので、子どものデータは2008年から2012年の間に集められたイギリスの全国食事栄養調査(NDNS)プログラムが使われています。NDNSは4歳以上の子どもの4日間の食事日記を本人、または両親が回答したもので、BMIを算出するため身長・体重のデータも集められています。

これらのデータを研究チームが分析した結果、夕食を毎日20時から22時に夕食をとる子どものグループと、14時から20時までにとる子どものグループの間に大きな差は見られず、年齢別に見ても「遅い食事が肥満の原因になる」という証拠は見つからなかったとのこと。また、夕食の時間が違っても子どもたちの1日のエネルギー摂取量にも統計的に大きな変動はほとんど見受けられなかったそうです。遅い時間に夕食をとる4歳〜10歳の少年グループは消費たんぱく質の割合が大きいことや、遅い時間に夕食をとる11〜18歳の少女グループでは1日の炭水化物消費量が少ないという違いが見つかりましたが、いずれも食事の質による可能性もあり、肥満との関連はないとしています。

なお、この研究は初めて食事のタイミングと子どもの肥満性に関連がないことを示しましたが、「朝食の有無」「毎日の運動量」「睡眠時間」「食事の質」などの要因は含まれていないため、研究チームは今後は別な側面を踏まえた分析が必要としており、子どもの肥満を防止する研究の足掛かりになることを期待しています。



By Jirka Matousek