高い料理は美味しいですが「また食べたい」と思えるものは少ない。

見事なサシ(霜降り)が入った牛肉や、脂が乗った大トロなどは好例でしょう。たしかにひと口目で得られる感覚に驚きはあるのですが、それを口にしたら他のモノは食べられないと思うほどの感動はなく、きっと内心でこんな感想を抱いた方も少なくないはず。「まぁ、こんなものか」と。

むしろ、「また食べたい」と思えるのはいわゆるB級グルメです。

手近な食材で作られるそれらは、いずれもご飯が何杯でも食べられるようなガッツリ系で価格も手頃と、非常に満足度が高いです。

クルマも同様に、高級車も良いのですが、価格が安くて満足度が高いB級グルメ的なクルマもあります。そんなクルマ……気になりませんか?

スズキ・スイフト

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手頃なボディによる実用性の高さとリーズナブルな価格に加えて、見た目の可愛らしさとは裏腹によく走ることで定評のあった「スズキ・スイフト」は、まさにB級グルメのお手本的な1台。

2017年1月に発売された新型ではプラットフォームを全面刷新。最大で約120kgもの軽量化と高剛性化を実現しました。

また、パワートレーンでは、さりげなく加速をアシストするモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドを追加して燃費をさらに向上。出足から力強い1.0L直3ターボも追加し、欧州仕込みのチューニングが施された走りは運転好きも唸ること間違いなし。

オプションのセーフティパッケージを選べば、単眼カメラとレーザーレーダーを用いて歩行者も検知するほどの性能を有する安全装備が備わる点も見どころ。

■日産・ノートe-POWER

すっかり定番のハイブリッドカーですが、なかでも「ノートe-POWER」はユニークな1台です。これまではエンジンをアシストする役割をモーターが担っていましたが、「ノートe-POWER」ではモーターがタイヤを動かし、エンジンはそのモーターを動かすための電力をつくる発電機であり、これまでの主役と脇役が入れ替わったカタチを採用しています。

その走行感覚は電気自動車そのもの。アクセルに力を込めた瞬間から力強く前進し、逆にアクセルを緩めると回生が働いてブレーキを踏んでいるときと同じ感覚での減速が可能。

16年12月には専用のボディ補強とサスペンションを採用した「NISMO」を追加。アクセルペダルのコントロール次第で自在に加減速を調整できる走りのやりこみ要素が増しています。

■スバル・インプレッサ

走って、曲がって、止まる。クルマにおける基礎中の基礎ですが、それを徹底的に磨いた上で、さらに安全性も高めたのが「インプレッサ」です。

現行型ではクルマの土台であるプラットフォームを刷新。スバルグローバルプラットフォームと称するそれはステアリングの操作に対して瞬時に的確に反応することを特長とし、ドライバーにはクルマとの一体感をもたらし、同乗者には不快な揺れや騒音を感じさせません。また、操作に対する正確さは安全性にも繋がり、緊急回避の際でも挙動が不安定になりにくく安心。

そして、それをさらに高めるのが「EyeSight」です。フロントウィンドウに設置された2つのカメラで前方を監視し、白線やガードレールはもちろん歩行者や自転車まで検知して、衝突の危険がある判断した場合には自動的に減速または停止します。また「インプレッサ」では国産車で初となる歩行者用エアバッグも搭載。これらが全車に標準装備される点も魅力です。

(今 総一郎)

これぞB級グルメ!? 年収300万円からのクルマ選び【2017年版】(http://clicccar.com/2017/02/05/442799/)