商品イメージ画像。天面の飾りはチョコレートではないとのこと。(出典:セブンイレブン公式サイトより)

写真拡大

 真冬にアイスを食べる。現代人にだけ許された、至高の贅沢の一つである。「トップスのチョコレートケーキ」で有名な赤坂トップス(以下、トップス)は、今年のクリスマス商戦において、同社としては初の試みとなるアイスケーキ「トップス チョコレートアイスケーキ」を監修し、セブンイレブン限定で販売する。価格は税込3,800円、予約受付締め切りは17日で、受け取り期間は20〜25日。

 昭和以来日本人にチョコレートケーキの代名詞的存在として親しまれてきたトップスであるが、もともとはレストランの名前である(今も系列のレストラン3店、カレーショップが1店、カフェ2店が営業中)。レストランでデザートとして提供した手作りチョコレートケーキが評判となり、持ち帰りの注文が殺到し、やがて手作りケーキだけを売る支店を持つようになった。それがトップスの歴史だ。

 そのトップスが、セブンイレブンを通じて、アイスクリームケーキを売るという。さすがに手作りケーキではなく「監修」となっているが、驚きのニュースである。

 ところでそもそもアイスケーキとは何であろうか。日本アイスクリーム協会の「アイスクリームのいろいろな形態」を見ても、カップ・スティック・コーンなどと並んで「ファンシータイプ」があり、そしてその中にケーキ型のアイスクリームがあるとされているだけで、どうやら明確な定義は無いようだ。

 大別して「ケーキみたいなアイスクリーム」(森永のビエネッタが代表的)と、「アイスで作ったケーキ」の二種類がある。起源はよく分からないが、それまでシンプルなバニラとチョコとストロベリーくらいしかなかったというアイスクリームの世界に画期的な多様性をもたらしたバスキン・ロビンス(日本では31アイスクリームのブランド名で有名)の創業が第二次大戦後まもなくのことであるから、それより時代が遡るということはあるまい。

 今回トップスが発売するアイスケーキは「デコレーションアイス」とされている。容量810ミリリットル(4〜6名向け)、サイズは縦18センチ・横9センチ・高さ5センチほど。容器サイズは縦26センチ・横20センチ・高さ20センチとなる。予約はセブンイレブン店頭のレジ、もしくはネット上で行え、受け取りは店頭か、自宅への配送を選ぶことができる(配送の場合会員登録を要する)。

 肝心の商品についてであるが、外見を見た限りではいかにも、どこか懐かしい、気取ったところのないトップスのチョコレートケーキの風情がそのままである。

 なお、セブンイレブンは今年のクリスマスにアイスケーキで攻勢をかける意図のようで、トップスの他にも、コールド・ストーン・クリーマリー、ハーゲンダッツ、そしてゴディバなどの錚々たる名を提携ラインナップの中に見ることができる。