23日、国連はこのほど「世界は短期間の間に安全にはならない」とする警告を発した。過激派組織IS=イスラミックステートの勢力や資金減は縮小しているが、世界各地でテロを発動させる力は失っていない。資料写真。

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2016年7月23日、仏RFIによると、国連はこのほど「世界は短期間の間に安全にはならない」とする警告を発した。

国連テロ対策委員会(CTC)のジャン・ポール・ラボルデ氏は、ニューヨークの国連本部で記者会見し、過激派組織IS=イスラミックステートについて「軍事的に打撃を受け、その勢力や資金減は徐々に縮小しているが、世界各地でテロを発動させる力は失っていない」とし、世界が短期間内に安全性を取り戻す可能性は低いと指摘した。

ラボルデ氏によると、ISは、シリアとイラクで勢力範囲の拡大を抑止されているが、6月6日から7月5日のラマダン期間中、シリアとイラクを中心に16カ国で398回ものテロ事件を起こしており、「ISのテロ攻撃を発動させる力も、勢力範囲での軍事力も低下しておらず、テロ活動が活発になっていることから、世界が安全になることは考えられない」と指摘した。

ラボルデ氏はまた、ISは100カ国余りから集まった1万3000人余の外国人戦闘員を擁しており、国際社会はこの問題に協力して立ち向かう必要があると指摘。テロリストの入国を予防する効果のある「事前旅客情報システム」(APIS)の導入を呼び掛けた。

国連安保理は14年、テロ戦闘員の国際的な移動の防止を求める「外国人テロ戦闘員に関する第2178号決議」を採択している。(翻訳・編集/岡田)