テロップに泣かされた?福山雅治『ラヴソング』”月9最低”を記録の衝撃
5月16日に放送されたドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の第6話が、平均視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録したことが明らかになった。ドラマ『極悪がんぼ』(フジテレビ系)のもっていたフジ月9の史上最低の記録である7.8%を下回り、早くも“最低1冠”を獲得して大きな話題となっている。また低視聴率の背景には放送中に起きた茨城地震のテロップの影響も考えられ、一部のファンが、以前から“テロップ俳優”の異名をもつ福山雅治(47)を揶揄する事態となった。
早くも大失態を犯した『ラヴソング』。メディアを中心に視聴率が広く話題になっている。放送された第6話では、楽曲作りが展開された。佐野さくら(藤原さくら・20)のためにラブソングを作ろうと張り切る神代公平(福山)は、仲間に機材を借りて本格的な作曲活動に入る。一方、佐野は神代の提案を受け入れて作詞をすることに。
後日、完成した音源を受け取ったレコード会社の弦巻竜介(大谷亮平・35)がさっそく曲を聞こうとすると、一緒にいた宍戸夏希(水野美紀・41)が突然飛び出して自宅へ直行。宍戸の聞いたメロディーは、神代のプロデビュー時のパートナーである女性ボーカル・HARUNOのために作り上げたメロディーだったことが明らかになる。
放送翌日には、『極悪がんぼ』を抜いて、月9史上で過去最低の視聴率6.8%を記録したことが判明。日曜に放送中のドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)が今週叩きだした視聴率5.4%に、わずか1.4%差で肉薄する皮肉な状況となった。全話平均視聴率も8.8%と低空飛行だ。
「歌詞のテロップはちょっと余計だと思いましたが、福山さんは作詞、作曲は本業の一部なだけに、機材の扱いも立ち振舞いも自然で、そんなに大きなアラはなかったです。それでもこの視聴率でした。メディア・視聴者から酷評が相次いですっかり悪いイメージが付き、その結果が結実してしまいましたね」(報道関係者)
放送中には予期せぬアクシデントが起きた。放送中の21時23分、茨城県南部を震源とする最大震度5弱の地震が発生したのだ。4月に熊本地震が起きたばかりということもあり、ネット上ではちょっとした騒ぎに。1投稿の平均リツイート数が200件前後である「NHK生活・防災」の公式ツイッターで、同日の21時31分に投稿された茨城県の地震情報が7400件以上のリツイートを記録している。
このときドラマ内では、ちょうど佐野と天野空一(菅田将暉・23)がスマートフォンを使ってLINEでやり取りするシーンが展開されていた。そんな中、震源地などを示す緊急地震速報のテロップが画面にデカデカと表示され、肝心のLINEの文章が見えない状況に。視聴者からは「現実に引き戻された」とやや興ざめした様子を漏らす声も出た。
テロップと福山といえば、2010年に放送された大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)でも似た事件が起きた。最終回に、福山演じる坂本龍馬が暗殺される大事なシーンで、愛知県知事選挙の県知事の当選確実を知らせるテロップが入り込んでしまい、NHKに苦情が寄せられる事態となったのだ。福山は後日、ラジオ番組『福山雅治のオールナイトニッポン サタデースペシャル・魂のラジオ』(ニッポン放送)でこの“テロップ事件”について自ら話題を切り出し、「仕方がない」というトーンで振り返っていた。
今回の『ラヴソング』では、奇しくもテロップが月9史上最低の視聴率に影響した可能性も否めず、一部ファンの間では「テロップ俳優」「テロップ福山」と以前からもつ異名で揶揄されている。
「茨城地震については、気象庁地震津波監視課が記者会見を開いて東日本大震災との関係性について否定しています。4月に熊本地震が起きたばかりで大地震のイメージが頭にあり、心配でドラマに集中できなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。地震情報を得ようと視聴者が離脱した可能性もあります。『ラヴソング』はまるで運にすら見放された感じですね」(前出・関係者)
福山はまた、プライベートでは渋谷の自宅にファンとおぼしき女性が今月6日に不法侵入して妻の吹石一恵(33)とバッタリ遭遇する事件が起きるなど、公私ともに踏んだり蹴ったり。ここまできたら福山は、大厄の33歳である吹石と一緒に、お祓いでもしてもらったほうがいいかもしれない。
文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。