エセキエル・ラベッシ争奪戦が活発になる。9日、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するラベッシの代理人であるアレハンドロ・マッツォーニ氏がイタリア入りした。以前からユヴェントスやインテルとコンタクトを取っている同代理人は、それぞれと会談予定だ。

より良いオファーを出しているのはユヴェントス。年俸300万ユーロ(約4億円)で2018年までの契約という内容だ。マッツォーニ氏は『Radio Crc』で、「ラベッシは契約最終年で、イタリアへのノスタルジーがある。セリエA復帰は一つの可能性だ」と認めた。インテルのオファーはユーヴェを下回るが、首位を守るという野心もあり、彼らが条件を上げる可能性を排除くすることはできない。

ラベッシはもはやパリで耐えられなくなっている。ローラン・ブラン監督との関係は破たんし、すぐにでも喜んで移籍したいと思っているのだ。だが、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は、フリーで彼を手放すだろうか? ユーヴェとインテルは1月にラベッシを獲得しようとするはずだ。それはスクデット争いにおいて重要な争奪戦となる。

PSGとの契約が満了となる夏の勝負となる可能性もあるが、おそらくは早くに決まるだろう。マッツォーニ氏はまずユヴェントスと、次にインテルと会う予定だ。ラベッシにはバルセロナも関心を寄せているが、リオネル・メッシの呼びかけにもかかわらず、本人はイタリアを望んでいる。

一方、ラベッシはナポリのことも忘れていない。だが、マッツォーニ氏は復帰を否定した。

「イタリア復帰の場合のファーストチョイスは常にナポリだった。だが、会長の意向から、ナポリでラベッシを見るのは具体的な可能性じゃない。ナポリがラベッシの2番目の家であることは変わらないが、今後どうなるか様子を見よう。1月に彼が移籍するのは難しい。6月までパリに残るだろうね。今のセリエAでラベッシを獲得できるのは、2、3チームだけだ。ナポリのライバルであり、ラベッシがそういうクラブでプレーするのはナポリサポーターにとって悲しいことだろう。だが、ラベッシの選択が理解されることを願っている」

どうやら、ナポリでラベッシとゴンサロ・イグアインのコンビを見ることは難しいようだ。

「彼とイグアインが一緒にプレーするのは想像できるが、それはアルゼンチン代表だけの話だ。(アウレリオ・)デ・ラウレンティス会長は常に明確だった。今日の時点で、私はラベッシのナポリ復帰を否定する。おそらく、会長は南米よりも欧州のチームにしたいのだろう。最近の補強に関する彼の選択は、欧州のクラブから補強するために南米ラインから離れたことを示している」