18日、TBS系の『バースデイ』で、昨年オリックスから戦力外通告を受け、今季から中日に入団した八木智哉(中日)を密着した様子が、同日に放送された。

 05年希望枠で日本ハムに入団した八木は、ルーキーイヤーの06年に12勝を挙げ、日本一に貢献。自身も新人王に輝いた。その後は、左肩痛に悩まされ思うような活躍ができず、12年オフにトレードでオリックスへ移籍。そのオリックスでは2年間プレーするも1勝も挙げることができず、昨年戦力外通告を受けた。

 オリックスから戦力外を受けた直後八木は「ずっと野球をやってきた環境の中から、野球がなくなるのが怖いです」と話す場面もあった。そして、危機感を持って挑んだ新天地・中日のキャンプ、オープン戦で結果を残し、開幕ローテーションの座を掴む。

 その瞬間はついに訪れた。今季2度目の先発登板となった4月4日の広島戦(ナゴヤドーム)で、7回を4安打10奪三振、無失点に抑え982日ぶりの勝利。久しぶりのウイニングボールを「ありがとうございました」と東京の自宅に住む家族に手渡した。

 また、同番組では名古屋で単身赴任する理由についても「(子供たちが)友達と離れて、気を遣いながら友達を作って、またどこかに行くということになったら一番ストレスになるのは子供です。なので、1人でずっといます」と明かしている。

 1勝を挙げたが、本当の勝負はここから。八木は「1年間しっかり戦わないと、オフはみんなで笑えないと思うので、笑ってオフが過ごせるように頑張りたいと思います」と家族のために1年間戦い抜くことを誓っていた。