「電話に出るのが怖い」という理由で退職する若手社員が増えている。公認心理師で産業カウンセラーの大野萌子さんは「私が話を聞いた新入社員は、電話をしているところを同僚に聞かれたくなかったからか、廊下や非常階段に移動して通話をしていた。上司から電話対応を怒られたことがトラウマになり、着信音がなっただけで動悸が止まらなくなるケースもある」という――。(第1回)※本稿は、大野萌子『電話恐怖症』(朝日新書)の