かつては「不治の病」とされた結核だが、日本では戦後のペニシリン、BCGワクチンの普及で、すっかり「過去の病」のような扱いをされている。しかし、各自治体は「今でも年間1万人近くの患者が発生し、うち1600人が亡くなるわが国では最大の感染症」(奈良市のウェブサイト)などと、注意を呼びかけている。世界保健機関(WHO)の統計では、2022年に結核にかかった人は1060万人に達し、前年の1030万人より微増した。北朝鮮は13万400