次官ポストでは隆盛を極めた財務省だが、「最強官庁」と呼ばれた面影は薄い(写真:barman / PIXTA)霞が関での財務省の存在感が高まっている。数年前からひそかに進めてきた、次官・次官級のポストを狙った人事戦略が実を結び、有力ポストを次々におさえているのだ。財務省は6月27日、幹部の定期人事異動を発表した。茶谷栄治事務次官(大蔵省1986年入省)、新川浩嗣主計局長(同1987年)の2トップが留任した中、注目を集めたのが