大学院生は減少の一途をたどっている(写真:Pangaea / PIXTA)日本の研究力低下が指摘されて久しい。国が大学の研究力の強化に向けた事業を次々と打ち出す一方で、将来研究を担う存在である大学院生は減少傾向にある。特に、修士課程から博士課程への進学率は、毎年1割程度しかない。研究力向上のために国は大学院を増設したものの、大学院生が増えるのかどうかは見通せていないのが現状だ。大学院生はなぜ減少しているのか。どの