北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)は、平均海抜1338メートルの高地にあり、夏は清涼で冬は極寒となることから農耕には適していない土地だ。道の面積全体に占める農耕地の割合は6.2%に過ぎず、うち97.5%は畑だ。つまり稲作ができる地域はごく一部で、ほとんどはジャガイモ、トウモロコシなどの栽培だ。そんな両江道だが、中心地の恵山(ヘサン)は、全国有数の食糧の集積地として知られている。川を挟んで向かい合う中国吉林省