暗証番号を間違えたら最後…自壊プログラム付きの「TOSHIBA」 USB

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データを持ち歩くのに、クラウドサービスを利用している人も多いだろう。

しかし、ネットが繋がらない場合や他人が使用しているデバイスから、自分が利用しているクラウドにアクセスすることを避けたい人もいるはずだ。

そういう人は、手軽にデータを持ち運べるUSBドライブを利用していることが多いだろう。だが、USBドライブは盗まれる可能性があるし、うっかり落としてしまう可能性もある。

そこでソフト的にパスワードを掛けている人もいるが、それでも不安な人のために、こんなUSBドライブはいかがだろうか。

本体に暗証番号入力ボタンが付いたUSBドライブ

東芝の米国法人であるToshiba America Information Systemsがリリースしたのは、物理的なボタンを操作することでパスワードを掛けることができるUSBドライブ『Toshiba Encrypted USB Flash Drive』だ。

『Toshiba Encrypted USB Flash Drive』は、差し込んだ先のパソコン画面上でパスワードを設定したり入力したりするのではない。

なんと、USBドライブ本体自身に装備された操作ボタンを直接押すことで、USBドライブ単独でパスワードを設定することができるのだ。

もちろん、パスワードを入力して解除することも、USBドライブ本体だけで操作を完結させられる。

『Toshiba Encrypted USB Flash Drive』の本体には、0〜9までの数字ボタンがあり、これらを実際に指で押すことで、まるで金庫を開けるときのように暗証番号を入力する。

すると、USBドライブ本体のLEDの点灯する色で、パスワードが解除されたかどうかがわかる仕組みだ。このLEDがロックされているかどうかを知らせてくれるので、解除されたままであればすぐに気付く。

もしロックされた状態であれば、内部のデータは、現在のところもっとも堅牢な暗号化方式といわれるAES 256-bit方式で暗号化されている。従って、ロックされていれば、盗まれても落としても安心だ。

それだけではない。もし、何者かが暗証番号を解読しようと挑戦しても、10回の認証に失敗すれば、Brute Force Hack Defense Mechanismというシステムが起動して、USBメモリに保存されているデータを自ら完全に破壊してしまうのだ。

徹底したデータ保護対策が施されている。

しかし安全は高く付く

以上のように、『Toshiba Encrypted USB Flash Drive』は非常に堅牢で使い易いセキュリティが施されたUSBドライブだが、如何せん価格が高い。

4GBモデルが95ドル、8GBが112ドル、16GBが140ドル、そして32GBが200ドルとかなり高額だ。

やはり安全は高く付く、ということだろうか。

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【参考・画像】

※ USB Flash Drives - Toshiba