6歳の娘に母乳を与える母親に賛否両論 授乳は何歳までが正しいのか?
英国で6歳の娘にいまだに母乳を与えている母親がいると報じられ、話題となっています。44歳の母親は、まだ授乳をやめるつもりはないとのことで、賛否両論の声が上がっています。
6歳はもう大きすぎる?
先週、英国の『デイリーメイル』で、44歳のデニス・サンプターさんは、娘ベルさんに、6歳である現在でも授乳を続けていると報じられました。デニスさんは、「子どもはより幸せで健康です。彼女自身が母乳を飲むのをやめる準備ができたときに授乳をやめる」と話しているそうです。
この記事に対しては、批判的な意見が比較的多く寄せられています。
・なぜこんな子どもの名前や写真を新聞で公開したりするのだろう?
・おかしい。間違っているよ!
・6歳はもう大きすぎるでしょう
・この子、学校でいじめられるんじゃないの?
一方で、自然に任せて育てる彼女に賛同する声も少なくありません。
授乳期間が長くなると知能が向上
米国では、長く母乳を飲んでいた子ほど認知能力が高く、成長してから生活習慣病のリスクが低下するという研究結果が報告されています。
2013年に医学誌『JAMA Pediatrics』に発表されたボストン小児病院新生児部門の医師の研究によると、1,300組以上の母子を対象に調査した結果、授乳期間が長くなるほど子どもの3歳と7歳の時点での知能が向上する傾向が示されたそうです。
また、WHO(世界保健機関)は2歳以降まで母乳を継続することを推奨しています。
1歳以降も無理に母乳をやめる必要はない
日本でも2013年に、女優の菊池麻衣子さんがテレビ番組で、長女が5歳になるまで授乳していたことを明かしました。
平成14年4月、母子健康手帳から1歳での「断乳」という言葉がなくなり、平成19年3月に厚生労働省が出した「授乳・離乳の支援ガイド」には「離乳の完了」は生後12〜18か月ごろと記述されています。
「1歳以降も無理に母乳をやめる必要はない」とする考え方が主流になりつつあり、年齢にかかわらず、子どもが自然におっぱいから離れるのを待つ「卒乳」の傾向が広がっているようです。
参考記事:MailOnline/BBCNews
(リプトン和子)