Photo by Ryosuke Yagi via flickr

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 今年のプロ野球界を大いに盛り上げた?カープ女子に、2014年シーズンの?広島カープ重大ニュース?を聞いてみた。ここに紹介していこう。

前田健太カープ残留

「これで来年の優勝が見えた」(20代会社員)

「メジャーで投げる姿も見たかったけど、それはカープを優勝させてからでしょ!」(30代会社員)

「マエケンなしで優勝はありえない。ありがとう!!」(20代フリーター)

 まず出てきたのが、エース前田健太の残留。今シーズンはやや不完全燃焼気味だったマエケンだが、やはり押しも押されぬエースの残留にはカープ女子も胸を撫で下ろしたようだ。長年カープのために頑張ってくれたマエケンの夢だけに、カープファンとしては後押しをしたい気持ちはある。しかし、カープを優勝に導けるのはマエケンだけしかいない。圧倒的な数字を残し、カープを優勝させてから、胸を張ってメジャーに行ってほしい。それがカープ女子の願いなのだ。

野村監督退任、緒方耕一監督就任

「ケニーありがとう。賛否あったけど好きでした」(40代主婦)

「現役時代から緒方のファンだったから嬉しい。とにかく男前だから好き」(30代会社員)

「監督もイケメンなんて、ますますファンになります」(20代会社員)

「旦那さんが野村監督の采配でいちいち怒っていたから一安心」(30代主婦)

 続いて選ばれたのが、野村監督退任、緒方新監督誕生のニュース。ファンに大きな衝撃を与えた、CS開幕前の辞任会見は記憶に新しいところ。5年間で着実に成績をあげた野村監督。迷采配と名采配で賛否の別れるところが、カープ女子の中では新監督とのビジュアルでその賛否が別れたようだ。緒方新監督は、現役時代からイケメン選手としてならしていただけに、カープ女子からのウケも絶大。来シーズンは順位も然ることながら、そのイケメン具合にもカープ女子は注目といったところだろう。

シーズン3位もCS敗退

「去年より勝ちは多いけど、ここで負けたから、なんか負けた気しかしない」(30代主婦)

「シーズン優勝できんかったし負けたも同然。最終戦でジャイアンツに負けた時点で終わった感じがしとったんよ」(30代会社員)

「福留許さん」(40代主婦)

 次に選ばれたのは、CSでの敗退。3位でシーズンを終えたカープは、昨年同様2位でシーズンを終えた阪神ターガースと、ジャイアンツへの挑戦権をかけ甲子園に乗り込んだ。

 これまた昨年同様、タイガース本拠地の甲子園の左半分を赤く染め上げたカープであったが、昨年との違いはその勝敗。3戦2回勝ち抜けのルールの中で、昨年は連勝突破だったが、今年は2戦で両チーム合わせてわずか1得点の超投手戦の末敗退となってしまった。その1得点を挙げたのが、福留孝介のソロホームラン。このホームラン以外でもカープ戦で驚異的な活躍をした福留は、カープ女子にとっても憎悪の対象となったようだ。昨年は勢いの頂点をCSに合わせることができたが、今年は後半要所での敗戦が目立ち目の前にあった本拠地開催を逃してのそれだけに、カープ女子の中では開催前から負けムードが漂っていたのだとか。

菊丸大活躍に一岡、大瀬良、九里等次世代のイケメンの台頭

「菊池と丸が球界を代表するプレーヤーになってくれたのが一番の収穫!」(40代会社員)

「菊池は顔もプレーも最高! 菊丸コンビは球界の宝でしょ」(20代学生)

「一岡投手の活躍が嬉しかったです。神宮だとブルペンが目の前にあるから、ブルペンが一番近い席ばかり行っていました。試合は見づらいんですけど、選手が近いから」(20代会社員)

「新人の大世良くん、九里くん、タイプは違うけど二人共イケメンで、今後10年は推せると確信しました」(30代会社員)

 ここでついに出てきたのが、女子らしいイケメン選手活躍のニュース。堂林の結婚で、女子人気は落ちるかと思われたが、すでに新しいイケメン選手に目をつける。このたくましさが、長年低迷していたチームを応援し続けるたくましさなのだろうか。菊池、丸といった、日本代表クラスにまで上り詰めた若い選手の活躍は、ファンとしては鼻が高い。

 そう言えば、神宮の内野席のブルペン前のシートは、30番のユニフォームを着たカープ女子が独占していたのをよく見かけた気がするのは確かだ。次世代のイケメンも続々登場しているカープ。来年もカープ女子が盛り上げてくれることは間違いないだろう。

堂林結婚

「少なからずショック。でも今はカープの勝利が一番だから、結婚が活躍に繋がりそうだしイイと思う」(30代会社員)

「結婚したなら活躍しなきゃね!がんばれ!」(40代主婦)

「好きな選手が結婚しちゃうのはテンション下がりますが、逆にがんばれって気持ちが強くなりますね。」(20代学生)

「正直、堂林選手が入口だったので、少なからず寂しさはありますが、今は野村投手を応援しているので大丈夫です」(20代会社員)

 カープ女子と言えば、堂林。そんな固定概念を持っていた。しかしここまで、堂林の話があまり出てこなかったのは意外だった。そのため、こちらからあえて聞いて見たところ、上記のような答えが。やはり、イケメン選手の代表格と言えば堂林というのは間違いない。

 ただ、堂林を起点に、次のイケメンを見つけるアイドル的な楽しみも見出す。カープ女子達の野球の楽しみ方は実に多彩である。

 これ以外にも、

「横山投手引退。最初にユニフォーム買った選手だから寂し い。引退投板させてあげられなくてかわいそうでした」(30代会社員)

「初めて行ったMAZDAスタジアムで楽しすぎて泥酔。ほとんど記憶がありません」(20代会社員)

 などの声もあった。

 今年1年、多いに話題をさらったカープ女子。一過性のものと思われ、シーズンが終われば、その存在すら消えてしまうと予想されていたが、その熱は冷めるどころか、来季に向けさらに熱を上げているようだ。

 来年もスタジアムにはカープ女子がたくさん足を運び、カープの大きな力となってくれるのは間違いない。

(取材・文/井上智博)