カメラ女子の祭典CAMERAND開催、カメラメーカー各社がミラーレス機や一眼レフなど展示

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有志の写真家3人による写真イベント『CAMERAND 横浜ガールズフォトフェスタ2014』が、5月31日〜6月1日にかけて開催されました。会場はヨコハマ創造都市センター。

主催は写真家の山本まりこ氏、むらいさち氏、きょん♪氏。主催の3人が配信するUstream番組キャメラびとをきっかけとして2013年に初めて催したイベントで、今回はその第2回。昨年は約900人が来場し、今年は約1000人の来場者を記録しました。

イベントの特徴は、写真好きの女性をターゲットとしている点。会場各所で開かれていたワークショップでは、基本的な撮影方法やカメラの設定方法などの解説だけでなく、構図の取り方やピント位置など、作品作りや表現技法に係わる突っ込んだ内容も目立ちました。

このほか、写真家によるトークショーや街に繰り出しての撮影会、物販、フォトコンテストなども行っていました。ガールズフォトの名を冠する通り、来場者は女性の比率が圧倒的でしたが、中には家族連れやカップル、男性客の姿もありました。

会場には企業ブースもあり、各社それぞれ、イベントのカラーに合わせた趣向を凝らしていました。パシフィコ横浜で毎年開催されている写真とカメラの大規模イベントCP+と比べると、機械や道具としてのカメラに触ってもらうというよりは、写真を撮るためのカメラをゆるく紹介するという雰囲気が各社のブース全体に流れていました。また、花や小物などがディスプレイされており、実際にどんな写真が撮れるのかをすぐに試せるようになっていました。

ブースを出展していた企業はアスカネット、オリンパスイメージング、キヤノンマーケティングジャパン、ソニーマーケティング、ニコンイメージングジャパン、富士フイルムイメージングシステムズ、Acru。

展示機種はいわゆる高級コンパクトと呼ばれる機種のほか、ミラーレス機からミドルレンジの一眼レフカメラまでに絞られており、実際に女性に人気があるモデルもこのクラスに集中しているとのことです。

あるメーカーのスタッフによれば、ユーザー寄りのスタンスで行われるCAMERANDのようなイベントに参加できることは、メーカーとしても貴重な機会だといいます。

「来場される女性が始めから興味を持っているし、写真が上達したいことへの意欲も高いので、すごく手応えを感じます」

かといって固い雰囲気でもないのでとても話しやすく、出展する側としても楽しい、とのこと。

イベントスタッフによれば、来場者の多くは20代後半〜40代の女性。子どもの誕生や成長をきっかけにカメラを購入して本格的に写真を始めたい層や、作品作りに真剣に取り組みたい女性に向けて企画したとのこと。来場者の中には、大阪や福岡から足を運んでいる人もいたそうです。

「3年ほど前までは、女性がカメラを持つ動機はファッションの一環という面がありました。ところがここ最近は、真剣に写真が上手くなりたい人が増えているように思います。キャメラびとのファンもそういった方々です。

いわゆる"女子の写真"の代表格として挙げられる、ハイキーでふんわりしたイメージの写真も、きちんと意図を持って撮影に取り組んだ結果、そのような表現になっています。CAMERANDとは、そういったことを主張する場でもありました」

見通しの良さもこだわったポイントといいます。ブース間の仕切りを設けず、規模の大きいワークショップなどは別の階で行うなど、余裕を持って見て回れるよう配慮したとのこと。また、女性が試しやすいよう、イベント全体で什器の高さを120cmに制限するなど、徹底した女性目線のスタンスを採っています。